小説
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うん
くだけた相づち・承知の返事。
ké dúlimor du orén dórel? éun.
読み:ケー ドゥーリモル ドゥ オレーン ドーレル?エウン。
| ké | dúl-imor | du | orén | dórel? | éun. |
| <〜か> | 下る-<我々が> | 下手 | 縁<対格> | 明日 | うん |
「「明日、縁へ下りるか?」「うん。」」
運び人どうしのくだけたやりとり。時を表す語 dórel は文の後ろに置く。éun だけで答えるのは仲間内や目下への返事で、改まった場では動詞を繰り返すか、目上の人には dómim を使う。
ké tóres es orénos? éun, tórim.
読み:ケー トーレス エス オレーノス?エウン、トーリン。
| ké | tór-es | es | orén-os? | éun, | tór-im. |
| <〜か> | 来る-<あなたが> | から | 縁-<属格> | うん | 来る-<私が> |
「「縁から来たのか?」「うん、来た。」」
森や崖道のくだけたやりとり。高原語には「はい」がなく、ふつうは動詞を自分の人称に変えて繰り返して答えるが、くだけた場では éun を先に言い、そのあとに動詞を添えることが多い。時制がないので tóres は「来る」とも「来た」とも訳せる。目上の人には使わない。
éun duloréno ílmo es orénos
読み:エウン ドゥロレーノ イルモ エス オレーノス
| éun | dulorén-o | ílmo | es | orén-os |
| うん | こぼれる-<(重いものが)> | 水<主格> | から | 縁-<属格> |
「「うん、水が縁からこぼれる。」」
日常会話で、手元の液体が縁を越えて落ちるのを指す短い発話。複合語 dulorén- は「下る」と「縁」から、液体が縁を越えて下へ行く意を表す。
éun, vrénim.
読み:エウン、ヴレーニン。
| éun, | vrén-im. |
| うん, | うなずく-<私が> |
「うん、私はうなずく。」
日常会話の応答。相槌éunに続けて、1人称単数の直説法自動詞を使う。主語は語尾に含み、代名詞は置かない。肯定・了解を示すふつうのうなずき。
éun ésim bresáur.
読み:エウン エーシン ブレサウル。
| éun | és-im | bresáur |
| うん | いる-<私が> | 胸が張る |
「うん、私は得意だよ。」
くだけた会話で、自分の気持ちにうなずくように応じる言い方。éun は日常の同意語、ésim は一人称単数の存在・判断用法。主語は語尾から読み、形容詞は軽性単数の無標形。
同輩や目下とのくだけた会話で、相づちや承知を表す声。森の村や崖道で多く聞かれ、都の改まった言葉では使わない。「はい」にあたる語のない高原語で、ほぼ唯一の単独の肯定の声だが、問いへの正式な答えとしては、やはり動詞を繰り返すのがよいとされる。
活用しない。
語源ははっきりしない。崖道の言葉で éso「(それは)ある」が崩れたものという説がある。
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