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煙
火・炉・松明などから立ちのぼる、上へ流れる気体状のもの。上向きの煙として日常の多くの場面で使う基本語である。
fléla þóuma es snélos
読み:フレーラ ソーマ エス スネーロス
| flél-a | þóuma | es | snél-os |
| 漏れる-<(軽いものが)> | 煙<主格> | から | 屋根-<属格> |
「屋根から煙が漏れている。」
日常の描写。þóuma「煙」は軽性で、動詞は軽性の-aをとる。snélo「屋根」は重性o語幹の属格snélos。屋根の継ぎ目などからの漏れを暗示する。
aurénde þóuma an þoumsnúlvo.
読み:アウレンデ ソーマ アン ソウンスヌルヴォ。
| aur-énd-e | þóuma | an | þoumsnúlvo. |
| 昇る-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 煙<主格> | 上手 | 煙穴<対格> |
「煙が煙穴のほうへ上がりますように。」
炉の火を整える際に唱える、儀礼的な煙穴向け表現。前置詞 an は上手への方向を表し、対格名詞をともなう。þóuma「煙」は上へ昇るものとして軽性に扱い、願望法の 3 人称単数軽性語尾 -e をとる。
huenéra þóuma es kórvos.
読み:フエネーラ ソーマ エス コルヴォス。
| huenér-a | þóuma | es | kórv-os. |
| 抜ける-<(軽いものが)> | 煙<主格> | から | 倉-<属格> |
「倉から、細く煙が抜けていく。」
日常。倉の隙間や入り口から、細い煙が静かに抜ける描写。主語 þóuma は軽性なので動詞は -a で受ける。源は es + 属格で表す。勢いよく吹き出す煙には使わない。
火・炉・松明などから立ちのぼる煙そのものを指す、日常の中立な基本語。煙を「軽いもの」「上へ行くもの」として扱う話者意識と結びついて使われるが、それ自体が信仰詞であるわけではない。松明の細い煙、かまどの煙、木枯らしに流される囲炉裏の煙など、生活の中で目にする煙に広く使う。弔いの場で送りに立てる煙や、炉の燃え残りを指す語は別にあり、この語では燃えから立ちのぼる煙そのものを指す。
軽性・a語幹。単数主格þóuma。
古高原語 *þouma から。
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