þúmva

品詞
名詞
意味
口笛
発音
[ˈθumva]
読み
スーンバ
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 口笛(行為)

    唇で息を短く高く吹いて音を出すこと。

    rainíþim þúmvan endríñail sérin

    読み:ライニーシン スンヴァン エンドリーニャイル セーリン

    rainíþ-imþúmv-anendríñ-ailsérin
    教える-<私が>口笛-<対格>子-<与格・〜ら(古い母音交替)>このように

    「子どもたちに口笛をこのように教える。」

    教則・作法の書のような記述。rainíþ- は教えるものを対格、受け手を与格に取る。endríñail は endríña の与格複数。行為のやり方を教える文脈で、音としての一声ではなく働きを表す。

    sórel, kúnda endríña þúmvan

    読み:ソーレル、クンダ エンドリーニャ スンヴァン

    sórel,kúnd-aendríñaþúmv-an
    今日,する-<(軽いものが)>子<主格>口笛-<対格>

    「今日は、子どもが口笛をする。」

    日常の観察の文。行為そのものを目的語として受け、口笛という働きを指す。kúnd- は行為名詞を対格で受ける。主語 endríña が軽性単数なので、動詞語尾は -o ではなく -a になる。þúmvan は þúmva の対格で、語根 þúmv- に -an が付いた形。

  2. 口笛(音)

    その吹鳴によって生じる、澄んで高い一声。

    tóra þúmva es orénos.

    読み:トーラ スンヴァ エス オレーノス。

    tór-aþúmvaesorén-os.
    来る-<(軽いものが)>口笛<主格>から縁-<属格>

    「「縁から口笛が聞こえてきた。」」

    主語を音として軽性とみなし、動詞は tór-a をとる。es は出所を表し、後ろに属格を伴う。

    ké fíndes þúmvan?

    読み:ケー フィンデス スンヴァン?

    kéfínd-esþúmva-n?
    <〜か>聞く-<あなたが>口笛-<対格>

    「「口笛が聞こえるか。」」

    ké を文頭に置くありふれた問い。口笛を目的語に取っており、軽性a語幹の対格は語幹 þúmva に -n が付く形になっている。

解説

唇をすぼめて、息を短く高く吹いて鳴らす行為、およびその音。鼻歌のように喉を震わせて低く鳴らすもの、語声を張り上げた呼び声や叫びとは区別される。霧や崖道のように、喉を開いて声を出すと音が濁って広がりやすい場面で、短く高い合図として使う。高原の考えでは、唇から出す細い息は軽く上へ向かうものとして捉えられる。

文法

軽性・a語幹。

語源

古高原語 *þunwa-「唇から高く鳴るもの」から。唇音 v の前で n が m になった。

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