小説
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裁く
法と証文に照らして揉め事を裁定する。
þúnda senár lúdro vándos.
読み:スンダ セナール ルードロ ヴァンドス。
| þúnd-a | sen-ár | lúdro | vánd-os. |
| 裁く-<(軽いものが)> | 見る-<〜する人> | 偽り<対格> | 秤-<属格> |
「市の目付は秤の偽りを裁く。」
縁の市で、秤の不正のような揉め事を言うときの言い方。lúdro は口にした嘘だけでなく、秤や印のごまかしにも使う。属格 vándos「秤の」は名詞の後ろに置く。vándo「秤」は強勢が語根にある例外的な o語幹名詞。
þundésa senár grúndo kéndoros orénos.
読み:スンデーサ セナール グルンド ケンドロス オレーノス。
| þund-és-a | senár | grúndo | kéndor-os | orén-os. |
| 裁く-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 目付<主格> | 掛け<対格> | 縁の市-<属格> | 縁-<属格> |
「目付は縁の市の掛け(の揉め事)を裁くべし。」
碑文の文体の当為法。碑文や法典では、役職を au- をつけずに一般の名として書く。senár は軽性なので、当為法の動詞も軽性の -a をとる。
auþundénde ausenár es sáindares sé.
読み:アウスンデンデ アウセナール エス サインダレス セー。
| au-þund-énd-e | au-sen-ár | es | sáindar-es | sé. |
| <お〜になる・御〜>-裁く-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | から | 証文-<属格> | この<軽性> |
「目付殿に、この証文に照らしてお裁きいただきたく存じます。」
目上の役人に裁きを願い出るときの上向きの話し方。命令法を使わず、願望法の3人称で言い、目の前の相手を役職名に au- をつけて呼ぶ。es+属格は出どころを表し、ここでは裁きのよりどころを示す。
þúnda senár grúndo faronárar.
読み:スンダ セナール グルンド ファロナーラル。
| þúnd-a | sen-ár | grúndo | faron-ár-ar. |
| 裁く-<(軽いものが)> | 見る-<〜する人・主格> | 掛け<対格> | 荷-<〜する人>-<〜らの> |
「目付は運び人たちの掛けをめぐる揉め事を裁く。」
縁の市の慣行を述べる文。grúndo「掛け」は重性の o語幹なので、対格も主格と同じ形になる。属格 faronárar は名詞の後ろに置く。
þúnda þundár þondán.
読み:スンダ スンダール ソンダーン。
| þúnd-a | þund-ár | þond-án. |
| 裁く-<(軽いものが)> | 裁く-<〜する人・主格> | 誓い-<対格> |
「法官が約束を裁く。」
決着をつける
市で、秤で量って言い争いを収める。
auþundénde ausenár grúndo.
読み:アウスンデンデ アウセナール グルンド。
| au-þund-énd-e | au-sen-ár | grúndo. |
| <お〜になる・御〜>-決着をつける-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人・主格> | 掛け<対格> |
「目付殿に、掛けの決着をつけていただきたく存じます。」
市で揉め事が起きたとき、都の手代が目付に頼む上向きの言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の相手を役職名+au- の主語として扱う。
þundéla senár grúndo, na gruunéimor.
読み:スンデーラ セナール グルンド、ナ グルーネーモル。
| þund-él-a | sen-ár | grúndo, | na | gruun-é-imor. |
| 決着をつける-<〜だろう>-<(軽いものが)> | 見る-<〜する人・主格> | 掛け<対格> | <〜ない> | 怒る-<〜だろう>-<我々が> |
「目付が掛けの決着をつけてくれよう。そうなれば我々も腹を立てずにすむ。」
市で言い争う二人をなだめるときの、並びの話し方。senár は軽性なので、動詞は軽性の -a をとる。後半の推量法は na で否定し、1人称の語尾の前では -él- の l が落ちる。
揉め事や訴えを裁く。書の司の法官や市の目付が、書かれた法と証文に照らして行う。対格で裁く事柄や人をとる。市では、秤で量って決着をつけることもこの語で言う。
þúndim lirkrunó.
読み:スンディン リルクルノー。
| þúnd-im | lirkrunó. |
| 削る-<私が> | 糸巻き<対格> |
「私は糸巻きの小棒を削る。」
道具作り・職人の場面。sense 2 の「糸巻き用の小棒」を、硬木ではなく軽い木などから削って作る意味。語尾が付く形では語根 þúnd- の nd を保ち、þúndim となる。lirkrunó は単数対格で無標。
flóra þundár dulfáron.
読み:フローラ スンダール ドゥルファーロン。
| flór-a | þund-ár | dulfáron. |
| 裁定する-<(軽いものが)> | 法官-<〜する人> | 下ろし荷<対格> |
「法官が下ろし荷について裁定する。」
揉め事や争いに対して結論を出す用法。主語 þundár「法官」、目的語 dulfáron「下ろし荷」。重性の単数対象で、対格は主格と同形。
他動詞。完了語根 þóund-(u→ou)。命令形2単は語末の nd が n に削られて þún!。尊敬形 auþúnd-、謙譲形 duþúnd-。
語源未詳。日本語話者は語頭の þ を「ス」と聞きやすい。
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