þrón

品詞
名詞
意味
矢
発音
[ˈθron]
読み
トロン
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 矢

    弓から射る、先を付けた飛び道具。矢そのものを指す。

    na éso þrón némei

    読み:ナ エーソ スローン ネーメイ

    naés-oþrónném-ei
    <〜ない>いる-<(重いものが)>矢<主格>私-<与格>

    「私には矢がない。」

    日常会話。存在・所有は「存在動詞+主語+持ち主の与格」の形で言う。持たれている þrón が重性なので、存在動詞は3人称単数・重性の éso をとる。否定は直説法なので na を使う。

    snáma dórin þrón

    読み:スナーマ ドーリン スローン

    snám-adórinþrón
    射る-<(軽いものが)>男<主格>矢<対格>

    「男が矢を射る。」

    日常の狩猟・道具の話題。VSO語順で動詞が文頭に来る。主語 dórin は人を指す語なので軽性扱いとなり、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。目的語 þrón は重性名詞で、重性単数は主格・対格が同じ形になるが、句の中で目的語の役割をもつため逐語訳では矢.ACCとする。

  2. 弓矢一式

    弓と、それに添える矢をひとつの装備として数える意味。帳簿や納めの場面で使える。

    rímbim dáu þrónou

    読み:リンビン ダウ スローノウ

    rímb-imdáuþrón-ou
    数える-<私が>二弓矢一式-<双数・対格>

    「弓矢一式を二つ、数える。」

    帳簿・納め・持ち物の勘定の場面。þrón は弓と矢をひとまとまりの装備として数える意味にもなる。dáu「二」に合わせて名詞は双数 þrónou。 þrón-ou は þrón と -ou の二形態素であり、-ou は重性双数の主格・対格語尾である。ここでは目的語の数えられるものとして役割を反映し、逐語訳では弓矢一式-DU.ACCとする。動詞 rímbim は主語「私」に一致し、数量は数詞と名詞の双数で表す。

解説

弓から射る青銅器の狩猟具としての矢の総称。直木や葦の軸に金属の先を付けた実物を指す語として、狩猟・納め・道具の話題で使える。弓矢一式を数える場面にも用いられ、その場合は弓と矢をひとつの装備として勘定する。

文法

重性子音語幹。主対同形。複数主対 þrónul。

語源

古高原語 *þróna から。

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