drúnor

品詞
名詞
意味
崖道
発音
[ˈdrunor]
読み
ドゥルノル
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 崖道

    縁の降ろし場から休み場を経て縁の市へ通じる、石段の歩荷道。

    un drúnoroi, glǘno þreílo.

    読み:ウン ドルーノロイ、グリューノ スレイロ。

    undrúnor-oi,glǘn-oþreílo.
    内に崖道-<与格>凍る-<(重いものが)>しぶき<主格>

    「崖道では、しぶきが凍る。」

    凍りの頃の日常用法。un+与格で「〜の中で」という場面の枠を作る。þreílo は重性 o 語幹で、単数主格は citation form を保つ。

    sórel, kramboráumau némor dáun drúnoroi.

    読み:ソーレル、クランボラウマウ ネーモル ダウン ドルーノロイ。

    sórel,kramboráum-aunémordáundrúnor-oi
    今日,走る-<双数><我々>二人崖道-<与格>

    「今日は、我ら二人は崖道を崖山羊のように駆け抜ける。」

    縁の人々の日常会話。双数の動詞は人称を区別しないので、主語の dáun を省けない。人称を明示するため némor を添えている。場面の枠としての時間表現は文頭に読点つきで置く。

    mé duliþésa ruunkréinul es drúnoros.

    読み:メー ドゥリセーサ ルーンクレーヌル エス ドルーノロス。

    médul-iþ-és-aruunkréin-ulesdrúnor-os.
    <禁止・願いの打ち消し>下る-<〜させる>-<〜すべし>-<(軽いものが)>背負い枠-<〜たちを>から崖道-<属格>

    「崖道から背負い枠を落としてはならない。」

    記録や法文で使う当為法。主語を言わない当為法は、軽性の単数形になる。背負い枠の複数直接目的語は、重性名詞の複数語尾 -ul を受けた ruunkréinul となる。ここでは、荷そのものの墜落ではなく、運び人の道具である背負い枠を崖道から落としていけないという規則として書かれている。

    ráumimor un drúnoroi.

    読み:ラウミモル ウン ドルーノロイ。

    ráum-imorundrúnor-oi.
    歩く-<我々が><〜で・〜に>崖道-<与格>

    「私たちは崖道を歩く。」

    日常の案内。動詞が文頭で、主語の代名詞は省略。unは「〜の内に」の前置詞で、drúnorは重性子音語幹なので与格はdrúnoroi。

    tóra faronár es drúnoros.

    読み:トーラ ファロナール エス ドルーノロス。

    tór-afaron-áresdrúnor-os.
    来る-<(軽いものが)>荷-<〜する人>から崖道-<属格>

    「運び人が崖道から来る。」

    縁の市へ荷を上げる場面。esは方向を問わない「〜から」で、重性名詞drúnorの属格drúnorosと組む。faronárは人なので動詞は軽性3単-a。

    un drúnoroi, krándan faronárai dulfáronul

    読み:ウン ドルーノロイ、クランダン ファロナーライ ドゥルファーロヌル

    undrúnor-oi,kránd-anfaron-ár-aidulfáron-ul
    内に道-<与格>奪う-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>下ろし荷-<〜たちを>

    「崖道で、運び人たちが下ろし荷を掠め取る。」

    道での争いや混乱に乗じて、荷を取り合う場面。un+与格の場所句を動詞の前に置くと、そこで起きた出来事として述べる。運び人は faron「荷」+-ár「〜する人」で表し、複数主格は faronárai。下ろし荷 dulfáron は重性複数名詞で、主格と対格が同形。

    na gélim du gólvo, salóur gélim du drúnor.

    読み:ナ ゲーリン ドゥ ゴルヴォ、サロール ゲーリン ドゥ ドルーノル。

    nagél-imdugólvosalóurgél-imdudrúnor
    <〜ない>行く-<私が>下手旧道<対格>しかし行く-<私が>下手崖道<対格>

    「旧道へは行かない、それではなく崖道へ行く。」

    場面:道案内・日常会話。salóurは後続の文の頭に立つ逆接。同一主語は動詞の人称語尾が示すので二度目に主語代名詞を添えない。duと組む重性名詞は主格と対格が同形だが、前置詞句として旧道.ACC・崖道.ACCに読む。

    un drúnoroi, þráilo gául só.

    読み:ウン ドルーノロイ、スライロ ガウル ソー。

    undrúnor-oi,þráil-ogáulsó.
    内に崖道-<与格>しびれる-<(重いものが)>脛<主格>この<重性>

    「崖道では、この脛がしびれる。」

    崖道をun+与格で動詞前の場面に置き、身体の状態を言う日常文。gáulは重性単数主語として動詞þráil-を重性の語尾-oで受け取る。指示詞sóは名詞句の末尾に置かれ、格ではなく性で形を選ぶ。

  2. 縁の石段道

    縁の肩から縁の市までの区間を、道そのものとしてひと続きに指す言い方。

    ké ráuman faronárai drúnoroi es orénos du kéndor?

    読み:ケー ラウマン ファロナーライ ドルーノロイ エス オレーノス ドゥ ケンドル?

    kéráum-anfaron-ár-aidrúnor-oiesorén-osdukéndor?
    <〜か>歩く-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>縁の石段道-<与格>から縁-<属格>下手市<対格>

    「運び人たちは、縁の石段道を、縁から市まで歩いているのか。」

    日常の問いかけ。faronárai は faronár の複数。drúnor は重性子音語幹として与格単数 drúnoroi を取る。 ráum-「歩く」は道・経路を裸の与格で取るため un は用いない。 es orénos du kéndor が両端を指定することで、縁の石段道をひと続きの区間として指す用法を示す。

解説

縁の降ろし場・継ぎ場・休み場を結ぶ、石段と木組みの足場でできた歩荷専用道。荷車は通れず、人が荷を担ぎ、継ぎ場での持ち替えを前提に数えられる。縁の市への荷の往来を示す場面で、谷の道・路地・王の道とは区別される。

文法

重性子音語幹(単数の主格と対格が同形)

語源

古高原語 *drunor- から。

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