小説
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漏れる(隙間からわずかに出る)
光・水・息・音などが、継ぎ目や隙間からわずかに、そっと外へ出ること。
fléla þóuma es snélos
読み:フレーラ ソーマ エス スネーロス
| flél-a | þóuma | es | snél-os |
| 漏れる-<(軽いものが)> | 煙<主格> | から | 屋根-<属格> |
「屋根から煙が漏れている。」
日常の描写。þóuma「煙」は軽性で、動詞は軽性の-aをとる。snélo「屋根」は重性o語幹の属格snélos。屋根の継ぎ目などからの漏れを暗示する。
flélo fleló rúgal só
読み:フレーロ フレロー ルーガル ソー
| flél-o | fleló | rúgal | só |
| 漏れる-<(重いものが)> | 素焼き<主格> | 粗い | この<重性> |
「この粗い素焼きは漏れる。」
吸い込みの強い土器の等級を指す用法。名詞句は「名詞 fleló+形容詞 rúgal+指示詞 só」の順で、指示詞 só が名詞句の重性を示す。主語は重性o語幹なので動詞は 3人称単数・重性。
洩れる(声・息)
口を閉じ込めても、意に反してわずかな声や息が外へ出ること。
flélau selvá si tíula es múndos snálenos
読み:フレーラウ セルヴァー シ ティーウラ エス ムンドス スナーレノス
| flél-au | selvá | si | tíula | es | múnd-os | snál-en-os |
| 漏れる-<双数> | 息<主格> | と | 音<主格> | から | 口-<属格> | 閉じる-<〜した・〜された>-<属格> |
「閉じた口から息と音が漏れている。」
口を閉じたままで、意に反して息や音がわずかに漏れる場面。selvá「息」とtíula「音・声」の二単数主語をsiで並べ、動詞を双数-auにする。出所はes+属格の名詞句で、中心名詞múndos「口」の後に、重性・単数・属格に一致する分詞snálenos「閉じた」が続く。snál-en-osは動詞根snál-+PTCP+GENとして切る。
漏れる(話・秘密)
話や秘密が、意図せず誰かの耳に届くこと。比喩的用法。
fléla raumvirá fínduls es fíndur
読み:フレーラ ラウンヴィラー フィンドゥルス エス フィンドゥル
| flél-a | raumvirá | fínd-uls | es | fínd-ur |
| 漏れる-<(軽いものが)> | 噂<主格> | 耳-<〜らに> | から | 耳-<〜らの> |
「噂が耳から耳へと漏れる。」
話・秘密が漏れる比喩的な用法。raumvirá「噂」は主語として軽性。耳への届く先は裸の与格、出所はes+属格。V-S-DAT-PPという基本の語順に従い、与格を前置詞句より前に置く。fínd-ulsは耳の複数与格で、-ulsを一形態素として切る。
隙間や継ぎ目から、わずかに、そっと外へ出ること。明かりが壁と梁の継ぎ目から一筋に洩れる、桶の継ぎ目から水滴がじわじわ落ちる、口を閉じ込めても息や声がわずかに漏れる、などの場面を広くカバーする基本語。dulorén-「縁からこぼれる」(縁を越えて勢いよく下がる)とは、出どころ(隙間か縁か)と量(わずかにか勢いよくか)が異なる。高原の言葉では、漏れるものは「容器や体の意志に反して、下へ向かうもの」と見なされ、軽度の忌避感を含む。改まった場では、明かりや声の漏れをこの語で表す。秘密や話の洩れにも比喩的に使う。
自動詞。3人称単数・軽性で fléla、重性で flélo。完了語根 fléel-(e→ee)。分詞 flélen。
語源不明。古高原語 *flél- から。fl の子音のつながりが、細くそっと逃げていく流の音を写している。
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