flél-

品詞
動詞(自動詞)
意味
漏れる
発音
[ˈflel]
読み
フルエル
分野
基本動作

意味

  1. 漏れる(隙間からわずかに出る)

    光・水・息・音などが、継ぎ目や隙間からわずかに、そっと外へ出ること。

    fléla þóuma es snélos

    読み:フレーラ ソーマ エス スネーロス

    flél-aþóumaessnél-os
    漏れる-<(軽いものが)>煙<主格>から屋根-<属格>

    「屋根から煙が漏れている。」

    日常の描写。þóuma「煙」は軽性で、動詞は軽性の-aをとる。snélo「屋根」は重性o語幹の属格snélos。屋根の継ぎ目などからの漏れを暗示する。

    flélo fleló rúgal só

    読み:フレーロ フレロー ルーガル ソー

    flél-oflelórúgalsó
    漏れる-<(重いものが)>素焼き<主格>粗いこの<重性>

    「この粗い素焼きは漏れる。」

    吸い込みの強い土器の等級を指す用法。名詞句は「名詞 fleló+形容詞 rúgal+指示詞 só」の順で、指示詞 só が名詞句の重性を示す。主語は重性o語幹なので動詞は 3人称単数・重性。

  2. 洩れる(声・息)

    口を閉じ込めても、意に反してわずかな声や息が外へ出ること。

    flélau selvá si tíula es múndos snálenos

    読み:フレーラウ セルヴァー シ ティーウラ エス ムンドス スナーレノス

    flél-auselvásitíulaesmúnd-ossnál-en-os
    漏れる-<双数>息<主格>と音<主格>から口-<属格>閉じる-<〜した・〜された>-<属格>

    「閉じた口から息と音が漏れている。」

    口を閉じたままで、意に反して息や音がわずかに漏れる場面。selvá「息」とtíula「音・声」の二単数主語をsiで並べ、動詞を双数-auにする。出所はes+属格の名詞句で、中心名詞múndos「口」の後に、重性・単数・属格に一致する分詞snálenos「閉じた」が続く。snál-en-osは動詞根snál-+PTCP+GENとして切る。

  3. 漏れる(話・秘密)

    話や秘密が、意図せず誰かの耳に届くこと。比喩的用法。

    fléla raumvirá fínduls es fíndur

    読み:フレーラ ラウンヴィラー フィンドゥルス エス フィンドゥル

    flél-araumviráfínd-ulsesfínd-ur
    漏れる-<(軽いものが)>噂<主格>耳-<〜らに>から耳-<〜らの>

    「噂が耳から耳へと漏れる。」

    話・秘密が漏れる比喩的な用法。raumvirá「噂」は主語として軽性。耳への届く先は裸の与格、出所はes+属格。V-S-DAT-PPという基本の語順に従い、与格を前置詞句より前に置く。fínd-ulsは耳の複数与格で、-ulsを一形態素として切る。

解説

隙間や継ぎ目から、わずかに、そっと外へ出ること。明かりが壁と梁の継ぎ目から一筋に洩れる、桶の継ぎ目から水滴がじわじわ落ちる、口を閉じ込めても息や声がわずかに漏れる、などの場面を広くカバーする基本語。dulorén-「縁からこぼれる」(縁を越えて勢いよく下がる)とは、出どころ(隙間か縁か)と量(わずかにか勢いよくか)が異なる。高原の言葉では、漏れるものは「容器や体の意志に反して、下へ向かうもの」と見なされ、軽度の忌避感を含む。改まった場では、明かりや声の漏れをこの語で表す。秘密や話の洩れにも比喩的に使う。

文法

自動詞。3人称単数・軽性で fléla、重性で flélo。完了語根 fléel-(e→ee)。分詞 flélen。

語源

語源不明。古高原語 *flél- から。fl の子音のつながりが、細くそっと逃げていく流の音を写している。

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