fléura

品詞
名詞
意味
雲
発音
[ˈfleura]
読み
フレウラ
分野
自然・天体・天候・地形

意味

  1. 雲

    空の高みにある雲一般。厚さや色で呼び分けるときは形容詞を添える。

    na éso nébro fléura.

    読み:ナ エーソ ネーブロ フレウラ。

    naés-onébrofléura.
    <〜ない>いる-<(重いものが)>霧<主格>雲

    「霧は雲ではない。」

    述語の名詞は自分の性・主格のまま置く。動詞は主語の霧に合わせて重性の -o。

    tóra fléura dréum es orénos.

    読み:トーラ フレウラ ドレウン エス オレーノス。

    tór-afléuradréumesorén-os.
    来る-<(軽いものが)>雲<主格>黒いから縁-<属格>

    「縁のほうから黒い雲がやって来る。」

    雨期の初めに、雨が近いことを知らせる言い方。雲は上に属するものなので軽性で、動詞は -a をとる。形容詞 dréum は軽性・主格の形なので語尾がない。同じように下から来るものでも、霧 nébro は重性なので、動詞は tóro になる。

    ké ésa fléura ál sórel?

    読み:ケー エーサ フレウラ アール ソーレル?

    kéés-afléuraálsórel?
    <〜か>いる-<(軽いものが)>雲<主格>白い今日

    「今日は白い雲が出ているか。」

    同じ段の者か目下の者に向けた、くだけた問い。存在を言う動詞は、主語の fléura(軽性)に一致して -a をとる。形容詞 ál も軽性・主格の形。答えるときは動詞を繰り返し、「はい」なら éisa、「いいえ」なら na éisa と言う。動詞は雲に一致しているので、人称は変わらない。

    ésa fléura sé múl

    読み:エーサ フレウラ セー ムール

    és-afléurasémúl
    いる-<(軽いものが)>雲<主格>この<軽性>厚い

    「この雲は厚い。」

    天候を話す場面の文。fléura「雲」は軽性で、主格単数の指示詞 sé を受ける。指示詞の後の múl は名詞句外の述語形容詞で、軽性単数主格では無語尾。

    gúna fléura.

    読み:グーナ フレウラ。

    gún-afléura
    集まる-<(軽いものが)>雲<主格>

    「雲が集まる。」

    雲・霧・水などのものが自然に寄り集まるのに使う中立的な集合動詞。fléura「雲」は軽性なので、動詞は3人称単数軽性の-a。

    séulan fléurai réinan.

    読み:セウラン フレウライ レーナン。

    séul-anfléur-airéin-an.
    散らして配る-<彼らが>雲-<〜たちが>雨-<対格>

    「雲たちが、雨を散らして配る。」

    詩的な用法。天からの恵みが四方へ散る意味に用いられる。fléura は軽性名詞で、fléurai は複数主格。受詞 réinan は軽性の対格。与格は文脈で省略されている。

    sneléra ilána un fléurei

    読み:スネレーラ イラーナ ウン フレウレイ

    snelér-ailánaunfléur-ei
    隠れる-<(軽いものが)>灯<主格>中に雲-<与格>

    「星が雲に隠れる。」

    雲に覆われて見えなくなる意。雲は「天の屋根」なので、星は屋根の下に身を引いた扱いになる。この語を霧について用いるのは語法として認められない。

    snelérau sílarau un fléurei

    読み:スネレーラウ シーララウ ウン フレウレイ

    snelér-ausílar-auunfléur-ei
    隠れる-<双数>月-<双数>中に雲-<与格>

    「二つの月が雲に隠れる。」

    二つの月について自然に用いられる双数の文。月は星ではないので数えられ、双数にすることもできる。主語・動詞とも双数で一致している。

  2. 天の屋根

    雨期に空を覆う厚い雲の層。祖先が屋根の上から下界を聞く、という信仰と結びつく。

    lúin brúuma réina, ésa fléura du aursárail.

    読み:ルーイン ブルーマ レーナ、エーサ フレウラ ドゥ アウルサーライル。

    lúinbrúum-aréina,és-afléuraduaursár-ail.
    とき落ちる-<(軽いものが)>雨<主格>いる-<(軽いものが)>天の屋根<主格>下手祖先-<〜らに>

    「雨が降るときも、天の屋根は祖先の方々の下にある。」

    雨期に星が見えなくても不安に思わなくてよい、と説くときの決まった言い方。du+与格で「〜の下手に」。天の屋根が祖先の下にあるということは、祖先は屋根の上にいて、変わらず下界を聞いているということになる。

    an éndrail snélo, du aursárail fléura.

    読み:アン エンドライル スネーロ、ドゥ アウルサーライル フレウラ。

    anéndr-ailsnélo,duaursár-ailfléura.
    上手人-<〜らに>屋根<主格>下手祖先-<〜らに>天の屋根<主格>

    「人の上には家の屋根、祖先の下には天の屋根。」

    雨期の詩合わせでよく引かれる、動詞のない詩句。an と du、家の屋根(重性の snélo)と天の屋根(軽性の fléura)を対にしている。人は家の屋根の下に、祖先は天の屋根の上にいる、という縦の並びを詠んでいる。

解説

空の高いところにある雲。雨期に南の風が崖で押し上げられてできる厚く高い雲の層を、とくに「天の屋根」と呼ぶ。雲は上の層に属するので、雲が星を隠しても祖先は屋根の上にいて下界を聞いている、とされる。地面から湧く霧(nébro)とは別のもので、同じものとは決して考えない。崖の上から見下ろす霧の海を fléura と呼ぶのは誤りとされる。

文法

軽性・a語幹(①型、語根に強勢)。対 fléuran、属 fléures、複 fléurai。

語源

古高原語 *fléura。主格の -a は活用表の支えがあって復元された。

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