flín-

品詞
動詞
意味
嫌う
発音
[ˈflin]
読み
フリン
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 嫌う

    そのものを受け入れたくないと思う感情を持つ。

    flínim ílmo klér.

    読み:フリーニン イルモ クレール。

    flín-imílmoklér.
    嫌う-<私が>水<対格>冷たい

    「冷たい水は嫌いだ。」

    炉ばたや食事の場で、冷たい水のように口当たりを拒む日常的な言い方。flín-は感情の語だが、構文は通常の他動詞で、経験者は動詞の人称語尾に示し、対象は対格にとる。重性単数のílmoは主格と対格が同形で、対格語尾は形態素として分けない。形容詞klérは名詞の後位に置かれ、重性単数の主格・対格では無標識となる。

    flína endríña tambór káil.

    読み:フリーナ エンドリーニャ タンボール カイル。

    flín-aendríñatambórkáil.
    嫌う-<(軽いものが)>子<主格>雑穀<対格>乾いた

    「子どもは乾いた雑穀が嫌いだ。」

    食卓で子どもが食べ物を拒む場面。主語éndríñaは人を指す軽性の名詞なので、動詞は3人称単数軽性の-aを取る。対象tambórは重性で、主格・対格同形により対格語尾は形態素として分けない。形容詞káilも重性単数では語尾をもたない。語順はVSOで、目的語句は名詞+形容詞の順になる。

  2. 受け入れがたいと思う

    不当・不自然・不快だとして、心のうちで拒む。

    flínim viráis te na lísa éndra.

    読み:フリーニン ヴィライス テ ナ リーサ エンドラ。

    flín-imvir-áistenalís-aéndra.
    受け入れがたいと思う-<私が>言葉-<〜たちを><関係節><〜ない>書く-<(軽いものが)>人<主格>

    「人々が書き残さない言葉は、受け入れがたい。」

    帳場や書の文脈で、書き残されない言葉を不当・不自然とみなす言い方。主文の目的語は軽性複合語viráの複対形viráis。関係節はteで導かれ、te句では関係の要となる目的語の空白をそのまま空ける。不定の一般的主語としてéndraを主格に置き、関係節内の動詞lís-aはその軽性の主語に一致する。teは無強勢で、指示詞の強勢あるtéと転写上は区別される。

解説

受け入れがたいものに対して、心を閉じ、拒否の態度を示す感情を表す語。怒りや恐れとちがい、相手を攻撃するよりも、対象を自分の内へ取り入れたくないと感じることを中心とする。物の味、話の筋、約束のあり方など、広く使われる。

文法

子音語根。活用では語根末尾の n に人称・数の語尾が接続する。

語源

古高原語 *flīn-(「受け入れがたいものを前にして唇を結ぶ」)から。

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