小説
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魚
湖や川にすむ魚の総称。
mánimor frélo si tambór.
読み:マーニモル フレーロ シ タンボール。
| mán-imor | frélo | si | tambór |
| 食べる-<我々が> | 魚<対格> | と | 雑穀<対格> |
「我々は魚と雑穀を食べる。」
ふだんの食事についての文。frélo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。si は無強勢の等位の小辞で、目的語を二つ並べている。主語は動詞の語尾 -imor でわかるので、代名詞は言わない。
gróm frélo, fláin aurá.
読み:グローン フレーロ、フライン アウラー。
| gróm | frélo, | fláin | aurá |
| 重い | 魚<主格> | 軽い | 縁鷲<主格> |
「重きは魚、軽きは縁鷲。」
「重いものは下へ、軽いものは上へ」という世界観を言い表す格言。諺では繋辞 és- を落とし、述語の形容詞を先に置く。水に沈む魚は重性、空を昇る鷲は軽性で、両者が文法の性でも対になっている。
mánimor tambór si frélo sórel.
読み:マーニモル タンボール シ フレーロ ソーレル。
| mán-imor | tambór | si | frélo | sórel. |
| 食べる-<我々が> | 雑穀<対格> | と | 魚<対格> | 今日 |
「今日は雑穀と魚を食べる。」
家の中のふつうの会話。直説法には法の印がなく、語根に1人称複数の語尾 -imor が直接つく。二つの目的語を si で並べている。雑穀も魚も重性なので、主格と対格が同じ形になる。時を表す語 sórel は文末に置く。
neliséla ausenár frélo?
読み:ネリセーラ アウセナール フレーロ?
| nelis-él-a | au-sen-ár | frélo? |
| 召し上がる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 魚<対格> |
「目付殿は、魚を召し上がるでしょうか。」
目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法で推し量る形にして尋ねる。強勢は推量法の -él- に移り、語根の ´ は消える。給仕をする者が、膳を整える前に好みを確かめるときの言い方。
brúumo frélo es máros némes.
読み:ブルーモ フレーロ エス マーロス ネーメス。
| brúum-o | frélo | es | már-os | ném-es. |
| 落ちる-<(重いものが)> | 魚<主格> | から | 手-<属格> | <私>-<属格> |
「魚が私の手から落ちた。」
日常の文。frélo「魚」は重性o語幹なので、動詞は重性の -o をとる。már「手」も重性で、属格は -os。es+属格で「〜から」。所有者の属格 némes は名詞の後ろに置く。
táulimor frélo glünlúinei.
読み:タウリモル フレーロ グリュンルーイネイ。
| tául-imor | frélo | glünlúin-ei. |
| 取る-<我々が> | 魚<対格> | 凍りの頃-<与格> |
「凍りの頃には、我々は魚を取る。」
湖畔の村の日常の言い方。glünlúinei は前置詞なしの与格で、時(凍りの頃に)を表す。frélo「魚」は重性o語幹で、主格と対格が同じ形になる。ここでは単数で魚を総称している。
vánda vándar frélo sakonén só.
読み:ヴァンダ ヴァンダル フレーロ サコネーン ソー。
| vánd-a | vándar | frélo | sakonén | só |
| 量る-<(軽いものが)> | 商人<主格> | 魚<対格> | 塩漬けの | この<重性> |
「商人はこの塩漬けの魚を量る。」
市で、塩蔵品としての魚の重さを量る場面。主語 vándar は -ár 由来の軽性なので、動詞は 3人称単数・軽性の vánda。目的語 frélo は重性で、対格が主格と同形。目的語名詞句は「名詞-形容詞-指示詞」の順に並び、sakonén は「塩漬けの」の意。
湖の魚
とくに、冷たい高原湖にすむ、鱒や岩魚に似た魚。
táulim frélo es véinoros sórel.
読み:タウリン フレーロ エス ヴェーノロス ソーレル。
| tául-im | frélo | es | véinor-os | sórel |
| 取る-<私が> | 湖の魚<対格> | から | 湖-<属格> | 今日 |
「今日、湖で魚を獲った。」
湖畔の村の日常の言い方。時制はないので、「獲った」か「獲る」かは文脈で決まる。es+属格で「湖から」。時を表す sórel は文末に置く。高原で frélo と言えば、多くは冷たい湖にすむ鱒に似た魚を指す。
nelisénde ausenár frélo só.
読み:ネリセンデ アウセナール フレーロ ソー。
| nelis-énd-e | au-sen-ár | frélo | só |
| 召し上がる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 湖の魚<対格> | この<重性> |
「目付殿に、この湖の魚を召し上がっていただきたく存じます。」
目上の客に料理を勧めるときの上向きの言い方。命令法の代わりに願望法の3人称を使い、相手は役職名に au- をつけて主語にする。nélis- は「食べる」の尊敬の補充形で、願望法の -énd- に強勢が移る。魚は重性なので、指示詞は重性の só になる。
湖や川にすむ魚の総称。水の中に沈んで生きるものなので重性。燻製は日常のおかずで、凍りの頃には氷に穴を開けて釣る。
重性・o語幹(④型)。主対 frélo、属 frélos、与 fréloi、複 frélul。
古高原語から受け継いだ語。
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