grúun-

品詞
動詞(自動詞)
意味
怒る
発音
[ˈgruun]
読み
グルーン
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 怒る

    人や祖先が怒る、憤る。相手は与格で示す。

    es pós grúunes?

    読み:エス ポース グルーネス?

    espósgrúun-es?
    〜のゆえに何<属格>怒る-<あなたが>

    「なぜ怒っているのか。」

    es pós「何から」は「どこから」と「なぜ」の両方を表す。理由を出どころとしてとらえる言い方。目上の人にじかに「なぜ」と尋ねるのは子どもっぽく失礼とされるので、この問いは同輩か目下にだけ使う。目上には推量法で事柄だけを尋ねる。

    es pós grúunes?

    読み:エス ポース グルーネス?

    espósgrúun-es?
    からなぜ<属格>怒る-<あなたが>

    「なんで怒ってるんだ?」

    es pós は文字どおりには「何から」で、理由を「出どころ」として尋ねる。同じ言い方で「どこから」も表すが、この文では動詞の意味から理由の問いだとわかる。目上の人に「なぜ」と尋ねるのは子どもっぽく失礼なので、同じ段か目下の相手にだけ使う。

    mé tául méldo, gruunéla zímbra.

    読み:メー タウル メルド、グルーネーラ ジンブラ。

    métáulméldo,gruun-él-azímbra
    <禁止・願いの打ち消し>取る<命令法><あなたが>蜜<対格>怒る-<〜だろう>-<(軽いものが)>蜜蜂<主格>

    「蜜を取るな、蜂が怒るぞ。」

    子どもや仲間に向けたくだけた禁止。禁止は「mé+命令法」で言う。後半は推量法で「〜だろう」を表す。推量法の -él- に強勢が移るので、語根の長母音 uu の ´ は消える。

    bruumíre kelár, mé grúun.

    読み:ブルーミーレ ケラール、メー グルーン。

    bruum-ír-ekel-ár,mégrúun.
    転ぶ-<もし〜なら>-<(軽いものが)>伐る-<〜する人・主格><禁止・願いの打ち消し>怒る<命令法><あなたが>

    「樵が転んでも、怒るな。」

    凍った坂道や森の道での日常の文。条件の節は接続詞を使わず、動詞を仮定法にするだけで作る。仮定法の3人称単数・軽性は -e で終わる(bruumíre)。人は軽性なので、樵には軽性の形を使う。禁止は「mé+命令法」で、grúun はむき出しの語幹。

    grúuna houmár némei.

    読み:グルーナ ホウマール ネーメイ。

    grúun-ahoumárném-ei.
    怒る-<(軽いものが)>家の主<主格><私>-<与格>

    「家の主が私に怒っている。」

    日常の言い方。怒りを向ける相手は与格で示す。主語の houmár は人なので、動詞は軽性の -a をとる。時制がないので、「怒った」とも「怒っている」とも訳せる。

    viríres lúdro, gruunélan aursárai tásei.

    読み:ヴィリーレス ルードロ、グルーネーラン アウルサーライ ターセイ。

    vir-ír-eslúdro,gruun-él-anaursár-aitás-ei.
    言う-<もし〜なら>-<あなたが>嘘<対格>怒る-<〜だろう>-<彼らが>祖先-<〜たちが><あなた>-<与格>

    「嘘をつけば、ご先祖様がお前にお怒りになるだろう。」

    年長者が子どもを戒めるときの言い方。条件は接続詞を使わず、仮定法で表す。帰結の部分は推量法になる。法の接尾辞 -ír-・-él- は強勢をもつので、語根の ´ は消える(grúun- → gruunélan)。

    ésa séulin némes náum, na grúuna.

    読み:エーサ セウリン ネーメス ナウン、ナ グルーナ。

    és-aséulinném-esnáum,nagrúun-a.
    いる-<(軽いものが)>友<主格><私>-<属格>穏やかな<〜ない>怒る-<(軽いものが)>

    「私の友は穏やかな人で、怒ることがない。」

    人柄を言う日常の文。後半の主語は言っていないが、動詞の語尾 -a から、前半と同じ友が主語だとわかる。時制がないので、習慣としての「怒らない」の意味になる。

    þundéla senár grúndo, na gruunéimor.

    読み:スンデーラ セナール グルンド、ナ グルーネーモル。

    þund-él-asen-árgrúndo,nagruun-é-imor.
    決着をつける-<〜だろう>-<(軽いものが)>見る-<〜する人・主格>掛け<対格><〜ない>怒る-<〜だろう>-<我々が>

    「目付が掛けの決着をつけてくれよう。そうなれば我々も腹を立てずにすむ。」

    市で言い争う二人をなだめるときの、並びの話し方。senár は軽性なので、動詞は軽性の -a をとる。後半の推量法は na で否定し、1人称の語尾の前では -él- の l が落ちる。

    na ésa fírna dunémes séuril, mé augruunénde aurél.

    読み:ナ エーサ フィルナ ドゥネーメス セウリル、メー アウグルーネンデ アウレール。

    naés-afírnaduném-esséuril,méau-gruun-énd-eaurél.
    <〜ない>いる-<(軽いものが)>書きぶり<主格>手前-<属格>美しい<禁止・願いの打ち消し><お〜になる・御〜>-怒る-<〜しますように>-<(軽いものが)>あの方

    「手前の書きぶりは拙うございますが、どうかお気を悪くなさいませぬよう。」

    目上の人へ送る手紙の結びの決まり文句。前半では自分の書きぶりをへりくだる。後半は上向きの話し方なので2人称を使わず、相手を aurél「あの方」と3人称で言い、動詞に尊敬の au- をつける。禁止の mé は願望法と組み、強勢は願望法の -énd- に移る。

    grúuno ráuvo.

    読み:グルーノ ラウヴォ。

    grúun-oráuvo.
    怒る-<(重いものが)>森の氏族<主格>

    「森の氏族が怒っている。」

    炉ばたでの日常会話。森そのものではなく、森の氏族・領分を換喩で指す。集団を単数として扱う。

  2. うなる

    獣や強い風が低い音を立てる。

    grúuna dráun téndoi.

    読み:グルーナ ドラウン テンドイ。

    grúun-adráunténd-oi.
    うなる-<(軽いものが)>狼<主格>あそこ-<与格>

    「「あそこで狼がうなっている。」」

    森で獣の声を耳にしたときの言い方。獣は軽性なので、動詞は -a をとる。「怒る」と同じ動詞を使い、獣が低い声を立てることを言う。

    lúin grúuno duléumo, mé gélir du orén.

    読み:ルーイン グルーノ ドゥレウモ、メー ゲーリル ドゥ オレーン。

    lúingrúun-oduléumo,mégél-irduorén.
    ときうなる-<(重いものが)>下の風<主格><禁止・願いの打ち消し>行く-<皆で〜せよ>下手縁<対格>

    「下の風がうなるときは、皆、縁のほうへ行くな。」

    崖の上の番人や運び人の間での戒め。duléumo「下の風」は重性o語幹なので、動詞は重性の -o をとる。軽性の léuma「風」なら grúuna になる。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。禁止は「mé+命令法・複数」。

解説

怒る、憤ることを表す。もとは獣や風が低くうなることを言う語。誓いを破った者に対する祖先の怒りも、この語で言う。怒りの向かう相手は与格。改まった場で目上の人が怒っていることを言うときは、尊敬形 augrúun- を使い、「お心を曇らせる」のような遠回しな言い方を添える。

文法

完了語根 grúuns-(長母音の語根なので -s- を足す)。相手は与格。尊敬 augrúun-、謙譲 dugrúun-。

語源

古高原語 *grúun- から(もとは獣や風の低い唸りを表す擬音語)

語幹の異形

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する