kíl

品詞
名詞
意味
口笛
発音
[ˈkil]
読み
キール
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 口笛

    唇で吹く短く高い合図の音。

    kún kíl, ende.

    読み:クーン キール、エンデ。

    kúnkíl,ende.
    する<命令法><あなたが>口笛<対格>どうぞ

    「口笛を吹いてくれ、頼む。」

    縁の市や崖道での、くだけた依頼。動詞kúnd-「する」の命令法2単は語末の子音のつながりが縮んでkúnとなる。「口笛をする」は吹く行為を指す。endeは縁の市でよく使う依頼の定型。

  2. 霧の合図

    霧の中や見通しの悪い場所で、人の位置を伝えるための吹鳴。

    nébroi, fíndim kíl.

    読み:ネーブロイ、フィンディン キール。

    nébr-oi,fínd-imkíl.
    霧-<与格>聞く-<私が>口笛<対格>

    「霧の中では、口笛が聞こえる。」

    霧の中や見通しの悪い場所で、人の位置を伝える合図としての用法。nébr-oiは霧の与格で「霧の中で」。fíndimは1人称主語を動詞語尾で示す。kílは重性子音語幹で、主格・対格同形のため対格もkíl。

解説

干潟語の霧の合図をさす語が高原語に取り入れられ、唇で吹く短く高い音、およびその合図を指すようになった語。乾いた声で叫ぶのではなく、霧や崖道で音だけを細く通す行為として使う。干潟から入った語であるため、音そのものは軽く聞こえても、語としては下から来たものとして扱われ、改まった場では避けられ、縁や道の用い言葉に残る。

文法

重性・子音語幹。語末 -l。

語源

干潟語 qíł「霧笛・合図の音」からの借用。q→k、ł→l、乾潟語の高低アクセントの高地を強勢として写す。

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