kránd-

品詞
動詞
意味
奪う
発音
[ˈkrand]
読み
クランド
分野
基本動作

意味

  1. 奪う

    暴力・強制によって物を取り上げる。中性の「取る」tául- とは異なり、奪われる側に抵抗する余地がないことを含みやすい。

    mé krándir fáron!

    読み:メー クランディル ファーロン!

    mékránd-irfáron!
    <禁止・願いの打ち消し>奪う-<皆で〜せよ>荷<対格>

    「荷を奪うな!」

    複数・目下への直接的な禁止。直説法の否定 na を使うのではなく、願い・命令・当為を打ち消す mé を動詞の前に置く。命令法の複数形は -ir。

  2. 掠め取る

    混乱や力関係に乗じて、荷・家畜・身代を取り上げること。特に市や道での急な奪い合いに合う。

    un drúnoroi, krándan faronárai dulfáronul

    読み:ウン ドルーノロイ、クランダン ファロナーライ ドゥルファーロヌル

    undrúnor-oi,kránd-anfaron-ár-aidulfáron-ul
    内に道-<与格>奪う-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>下ろし荷-<〜たちを>

    「崖道で、運び人たちが下ろし荷を掠め取る。」

    道での争いや混乱に乗じて、荷を取り合う場面。un+与格の場所句を動詞の前に置くと、そこで起きた出来事として述べる。運び人は faron「荷」+-ár「〜する人」で表し、複数主格は faronárai。下ろし荷 dulfáron は重性複数名詞で、主格と対格が同形。

解説

物の所持が、暴力・強制・圧迫によって一方的に他者から自分へ移る行為を表す、最も直接的な「奪う」。盗みや正当な取り立てとは区別され、市・崖道・倉などの場面で、力や勢いによって荷・家畜・身代を取り上げる行為に使う。

文法

他動詞。語根 kránd- に人称語尾が直接付く。完了相では語根母音の交替があり、kráind の形をとる。

語源

古高原語 *krand- から。硬いものを握り潰しねじ伏せる古い動作語根。

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