krémer-

品詞
動詞(自動詞・他動詞)
意味
環に掛かる・環に掛ける
発音
[ˈkremer]
読み
クレメール
分野
基本動作

意味

  1. 環に掛かる

    輪や鉤に捕まって懸かる。荷の輪が綱の輪に捕まっている状態。

    krémero krénmo krélvoi

    読み:クレーメロ クレンモ クレルヴォイ

    krémer-okrénmokrélv-oi
    環に掛かる-<(重いものが)>環<主格>鉤-<与格>

    「輪が鉤に掛かっている。」

    krémer-の自動詞用法で、輪や鉤に捕まって懸かっている状態を表す。krénmoが重性主語なので、動詞は3人称単数・重性の-oをとりkrémeroとなる。掛かり先は与格で示す。

    lúin dúlo funelfáron, krémero krénmo fúneloi

    読み:ルーイン ドゥーロ フネルファーロン、クレーメロ クレンモ フーネロイ

    lúindúl-ofunelfáron,krémer-okrénmofúnel-oi
    とき下る-<(重いものが)>綱荷<主格>,環に掛かる-<(重いものが)>環<主格>綱-<与格>

    「綱荷が下りるとき、輪は綱に掛かっている。」

    手順書的な文。lúin「〜とき」の節は主節の前に置く。主語のkrénmoが重性なので、動詞はkrémero。掛かり先の綱は与格fúneloi。

  2. 環に掛ける

    荷の輪を綱の輪に掛ける。綱場で荷を懸けるときに使う。

    krémera faronár fáron krélvoi

    読み:クレーメラ ファロナール ファーロン クレルヴォイ

    krémer-afaronárfáronkrélv-oi
    環に掛ける-<(軽いものが)>運び人<主格>荷<対格>鉤-<与格>

    「運び人が荷を鉤に掛ける。」

    krémer-の他動詞用法。荷を目的語にとる。荷は重性なので対格語尾がなく、fáronの形のまま。主語のfaronárは人なので軽性となり、動詞は3人称単数・軽性の-aをとる。

    krémer fáron krélvoi, ende

    読み:クレーメル ファーロン クレルヴォイ、エンデ

    krémerfáronkrélv-oi,ende
    環に掛ける<命令法><あなたが>荷<対格>鉤-<与格>どうぞ

    「荷を鉤に掛けてくれ、頼む。」

    現場での指示。命令法・2人称単数は語幹形krémerを用いる。依頼の定型endeを添えている。掛かり先の与格はkrélv-oi。

解説

輪(krémo)や鉤に捕まって懸かること、あるいは輪に荷を掛けること。綱場の作業では、荷の輪を綱の輪に掛ける行為と、掛かった荷が懸まっている状態の両方を表す。krémo「環・輪」の名詞から -ér-「〜でする」で派生した動詞で、物理的な機構(輪が輪を捕まえる)が語の意味にそのまま残っている。都の言葉では降ろし場や綱場の技術的な説明で使われ、縁の市の取引言葉では輪に荷を掛ける動作の指示として聞く。

文法

直説法3単・軽 krémera、3単・重 krémero。命令法2単 krémer(語末の -r は音節末に置けるのでそのまま)。完了語幹は kréemer-(語根の e→ee)。

語源

krémo「環・輪」+-ér-「〜でする」(名詞から動詞を作る接辞)

語幹の異形

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