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(手に取ってならし)畳む
布を両手に取り、辺を合わせてならし、角を揃えて平らに仕上げる、一連の丁寧な動作を指す。基本の「畳む」よりも過程の細部が強調される。
krailsál rásan, endríña!
読み:クライルサール ラーサン、エンドリーニャ!
| krailsál | rás-an, | endríña! |
| 丁寧に畳む<命令法><あなたが> | 衣-<対格> | 子 |
「衣を丁寧に畳みなさい、この子。」
手仕事を教える場。命令法2人称単数は語幹のむき出し形で、語幹末の l は語末に置ける。文末の endríña は呼語で、日常では呼格語尾を添えず、名詞をそのまま置く。rása は軽性a語幹で、対格は rás-an の形をとる。
krailsáilim dóulin snélan.
読み:クライルサイリン ドーリン スネーラン。
| krailsáil-im | dóulin | snél-an. |
| 丁寧に畳む<〜し終えた>-<私が> | もう | 布-<対格> |
「私はもう布を丁寧に畳み終えた。」
肯定文で dóulin「もう」を使う場合、対応する動詞は完了相になる(例:léisa dóulin…)。krailsál- の完了相は母音交替 krailsál- → krailsáil- で、krailsáilim のようになる。直説法1人称単数の語尾 -im が主語を示し、主語代名詞は省く。相の副詞 dóulin は動詞の直後に置かれ、主語を省いた文では目的語の前に来る。
布や衣を、両手で持ち(kráil-)、辺をならして(sál-)整える、という過程を語に表した複合動詞。基本の「畳む」よりも、手の動きと整える工程が明示されている。母が娘に布の畳み方を教えるとき、職人が衣の仕立てのあとで布を折る工程を説明するときに使われる。都では基本の語で十分とされ、森や湖畔の古い家の、手仕事の詳細を語るときに残る言い方。日本語話者は krail を「クライ」と聞き、全体が「クライサル」に聞こえる。
他動詞。主語(畳む人)は軽性。目的語は対格(snélan, rásan)。複合動詞なので、完了相は後ろの動詞語根 sál- にかかる(a→ai)。
kráil-「手に持つ」+sál-「ならす(整える)」。両手で布を持ち、辺をならして整える、という物理過程を二つの語根が並んで表す。
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