小説
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召し上がる
目上の人が食べることを高めて言う。
nelisénde ausenár frélo só.
読み:ネリセンデ アウセナール フレーロ ソー。
| nelis-énd-e | au-sen-ár | frélo | só |
| 召し上がる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 湖の魚<対格> | この<重性> |
「目付殿に、この湖の魚を召し上がっていただきたく存じます。」
目上の客に料理を勧めるときの上向きの言い方。命令法の代わりに願望法の3人称を使い、相手は役職名に au- をつけて主語にする。nélis- は「食べる」の尊敬の補充形で、願望法の -énd- に強勢が移る。魚は重性なので、指示詞は重性の só になる。
nelisénde aulisár tambór só.
読み:ネリセンデ アウリサール タンボール ソー。
| nelis-énd-e | au-lis-ár | tambór | só. |
| 召し上がる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人> | 雑穀<対格> | この<重性> |
「書記の方に、この雑穀を召し上がっていただきたく存じます。」
目上の客に食べ物を勧める、上向きの言い方。命令法は使わず、願望法の3人称を使って、目の前の相手を「書記の方は」という主語として扱う。nélis- は mán-「食べる」の尊敬の補充形で、名詞の aulisár にも au- がつく。願望法の3人称単数・軽性の語尾は -e になる。
neliséla ausenár frélo?
読み:ネリセーラ アウセナール フレーロ?
| nelis-él-a | au-sen-ár | frélo? |
| 召し上がる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 魚<対格> |
「目付殿は、魚を召し上がるでしょうか。」
目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法で推し量る形にして尋ねる。強勢は推量法の -él- に移り、語根の ´ は消える。給仕をする者が、膳を整える前に好みを確かめるときの言い方。
nelisénde autorár kailó só.
読み:ネリセンデ アウトラール カイロー ソー。
| nelis-énd-e | au-torár | kailó | só. |
| 召し上がる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-客<主格> | 乾酪<対格> | この<重性> |
「お客様に、この乾酪を召し上がっていただきたく存じます。」
段の高い客への上向きの言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の客を au- のついた3人称の主語として扱う。nélis- は「食べる」の尊敬の補充形で、強勢が -énd- に移る。kailó は重性なので、指示詞は重性の só になる。
お飲みになる
目上の人が茶や酒を飲むことも、この語で言う。
nelisénde autorár nímbo só.
読み:ネリセンデ アウトラール ニンボ ソー。
| nelis-énd-e | au-torár | nímbo | só. |
| お飲みになる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-客 | 乳<対格> | この<重性> |
「お客人には、この乳をお飲みいただきたく存じます。」
もてなしの決まった言い方。客を高めて au- をつけ、願望法の3人称で勧める。nímbo「乳」は重性o語幹なので、指示詞は重性の só になる。くだけた場なら níl-「飲む」の命令法を使うが、改まった場では尊敬の補充形 nélis- を使う。
lúin nélisa ausenár muró, dumaréimor muró.
読み:ルーイン ネーリサ アウセナール ムロー、ドゥマレーモル ムロー。
| lúin | nélis-a | au-sen-ár | muró, | dumar-é-imor | muró. |
| とき | お飲みになる-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 濁り酒<対格> | 頂戴して飲む-<〜だろう>-<我々が> | 濁り酒<対格> |
「目付殿が濁り酒をお飲みになったら、私どもも頂戴いたしましょう。」
尊敬の nélis- と謙譲の dúmar- を一つの文に並べて、飲む順の上下を示している。段の高い者が先に口をつけるという食事の作法にかなった言い方。推量法の -él- は、1人称の語尾の前で l が落ちて -é- になる(dumaréimor)。
nélisa aldár áuren muró.
読み:ネーリサ アルダール アウレン ムロー。
| nélis-a | aldár | áur-en | muró. |
| お飲みになる-<(軽いものが)> | 座<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 濁り酒<対格> |
「高き座は濁り酒をお飲みになる。」
nélis- は、目上の人が食べることにも飲むことにも使う。aldár áuren「高き座」は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。分詞 áuren は軽性・単数・主格なので一致の語尾がつかない。宮廷の宴を述べる、記録風の文。
「食べる」の尊敬の補充形。目上の人が食べたり飲んだりすることを高めて言う。宮廷の宴や、客に塩を一つまみ載せた小皿を出すときなどに使う。「飲む」の尊敬としても使えるので、目上の人については、食べることも飲むことも、この一語で言うのがふつうである。
「食べる」mán- の尊敬の補充形。完了語根は、強勢のある母音を変えた néelis-。願望法の nelisénde「お召し上がりくださいますよう」は、客に料理を勧める決まり文句。
語源はよくわからない。古い宮廷語の語で、湖畔の都市の言葉から入ったとも言われる。
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