小説
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拍
軽く打つ一回、またはその打点。数えや刻みの基本単位。
rímbim ín puló.
読み:リンビン イーン プロー。
| rímb-im | ín | puló |
| 数える-<私が> | 一 | 拍<対格> |
「拍を一つ数える。」
市井の帳場や数えの場で、刻みを一つずつ数え上げる場面。数詞 ín は名詞の前に置き、数える名詞は単数のまま。puló は重性o語幹の単数で、主格と対格が同形であるため目的語も puló のまま立つ。
ké éso puló só sélen?
読み:ケー エーソ プロー ソー セーレン?
| ké | és-o | puló | só | sélen |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 拍<主格> | この<重性> | 正しい |
「この拍は正しいですか。」
帳簿や数えの記録で、刻んだ拍に狂いがないか確かめるやり取り。はい・いいえで答える問いは文頭に ké を置く。主語 puló が重性なので、繋辞 és- は 3人称単数・重性の éso になる。指示詞 só が重性の名詞句を閉じ、その後の sélen が述語形容詞として立つ。
éso puló só múel
読み:エーソ プロー ソー ムーエル
| és-o | puló | só | múel |
| いる-<(重いものが)> | 拍<主格> | この<重性> | 遅い |
「この拍は遅い。」
歌・詩・誦唱の韻律を論じる場での言い方。puló は一拍を指す。この sense では、拍が単に「のろい」だけでなく、一拍が重く沈むことを述べる。指示詞 só は重性の形。形容詞は主格単数では無語尾。
lísa lisár ré éso puló tó múel
読み:リーサ リサール レー エーソ プロー トー ムーエル
| lís-a | lis-ár | ré | és-o | puló | tó | múel |
| 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | <〜と(節)> | いる-<(重いものが)> | 拍<主格> | あの<重性> | 遅い |
「書記は、あの拍は遅いと書いている。」
書物・手習い・韻律論の場面。補文は ré で導し、元の文の法と語形をそのまま保つ。引用節の中でも形容詞述語は存在動詞+主語+形容詞の形になる。あの.HV は重性の指示詞 tó。
拍子
軽い打点が揃って続くリズム。作業歌や足場の整い方を指す。
frándo puló só.
読み:フランド プロー ソー。
| fránd-o | puló | só |
| 並ぶ-<(重いものが)> | 拍子<主格> | この<重性> |
「この拍子は揃っている。」
荷担ぎ歌や運び人の列で、足音や打点が乱れず続いている場面。意味 2 の「拍子」では、軽い打点が揃ったまとまりを単数 puló で受ける。動詞 fránd- は主語に一致して 3人称単数・重性の frándo を取る。語根末の nd は母音で始まる語尾の前では脱落しない。
mé véil puló só!
読み:メー ヴェール プロー ソー!
| mé | véil | puló | só |
| <禁止・願いの打ち消し> | 忘れる<命令法><あなたが> | 拍子<対格> | この<重性> |
「この拍子を忘れるな。」
作業歌や刻みの場で、拍が乱れそうになった仲間へかけるくだけた指示。禁止は mé +命令法 2人称で表す。命令法の 2人称は語幹 véil をそのまま使う。puló は目的語だが、重性単数では格語尾がつかず主格と同形になる。
púl-「軽く叩く」から名作された語。数え盤の石、箸や匙、斧の持ち手、担ぎの足音など、小さな打撃と、それが続いてできる間隔を指す。改まった詩語というより、市井や帳場、現場向き。打点そのものを数えるにも、リズムとしてまとめるにも使える。
重性o語幹。
púl-「軽く叩く」+-ó「〜するもの」。
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