síl-

品詞
動詞(他動詞)
意味
払う
発音
[ˈsil]
読み
シル
分野
基本動作

意味

  1. 払う

    手や布で表面の雪・灰・埃などを軽く弾いて落とす。

    síl baló, ende.

    読み:シール バロー、エンデ。

    sílbaló,ende
    払う<命令法><あなたが>草<対格>どうぞ

    「草を払ってくれ、頼む。」

    縁の市や作業現場での頼み。命令法2単は語幹のむき出し形 síl を使うくだけた表現。baló を雑草・厄介な草として片付ける用法。ende を添えてやわらげる。

    síl súm mároi!

    読み:シール スーン マーロイ!

    sílsúmmár-oi!
    払う<命令法><あなたが>煤<対格>手-<与格>

    「手から煤を払い落としなさい。」

    家事や食事の前の、くだけた指示の場面。síl は「払い落とす」の意の命令法で、取り除く対象を対格に、その対象が付着している身体部位を与格に取る。この文の súm は炉の炭化物一般ではなく、手にこびりついて黒ずんだ汚れになっている煤を指す。

  2. 払う(弾いて落とす)

    表面に付着した小さなものを弾くようにして外へ落とす。虫を払うなどの用途にも使う。

    síl-a endríña derván es máros.

    読み:シーラ エンドリーニャ デルヴァーン エス マーロス。

    síl-aendríñaderv-ánesmár-os
    払う(弾いて落とす)-<(軽いものが)>子ども<主格>粉-<対格>から手-<属格>

    「子どもが手から粉を払う。」

    dervá「粉」を目的語に取り、手についた粉を軽く弾いて落とす日常の動作。síl- は klén-「拭く」とはちがい、表面に軽く当てて粒子を飛ばす意。es+属格は払い落とす出所を示す。

    síl-a ráuvan elþíñan es máros.

    読み:シーラ ラウヴァン エルシーニャン エス マーロス。

    síl-aráuvanelþíñ-anesmár-os
    払う(弾いて落とす)-<(軽いものが)>巫<主格>火の粉-<対格>から手-<属格>

    「森の巫が手から火の粉を払う。」

    elþíña「火の粉」を目的語とする。炉仕事や儀礼のあと、手についていた小さな火の粉を軽く弾いて落とす場面。拭くのではなく、何回か軽く叩いて外へ落とす動作である。

解説

手や布で、表面に付着した軽いもの(雪・灰・埃・煤)を軽く弾いて落とす行為。こすりつける(klén-「拭く」)こととは異なり、表面に軽く触れて粒子を弾き飛ばす。靴の雪、肩の雪、机の灰、衣の煤などを落とす日常的な動作。力強さよりも軽やかな一撃の動きが中心で、何回か軽く叩きつける。

文法

他動詞。完了語幹 séil-(i→ei)。

語源

古高原語 *síl- から

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