小説
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失礼します
目上の人の前に進み出るとき、座に入るとき、話に割りこむときに、頭を下げながら言う言葉。
snéimim. léunim ín virán, ausenár.
読み:スネーミン。レウニン イーン ヴィラーン、アウセナール。
| snéimim. | léun-im | ín | vir-án, | au-sen-ár. |
| 失礼します | 申す-<私が> | 一 | 言葉-<対格> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> |
「失礼いたします。一言申し上げます、目付殿。」
目上の人どうしの話に割りこむときの言い方。snéimim で話の流れを止め、謙譲の補充形 léun-「申す」で発言の許しを求める。ín「一」の後ろの名詞は単数になる。
snéimim, ausenár. luuménde ausenár sáindaran sé.
読み:スネーミン、アウセナール。ルーメンデ アウセナール サインダラン セー。
| snéimim, | au-sen-ár. | luum-énd-e | au-sen-ár | sáindar-an | sé. |
| 失礼します | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 証文-<対格> | この<軽性> |
「失礼いたします、目付殿。この証文をご覧いただきたく存じます。」
目上の人の前に進み出て、用件を切り出すときの言い方。snéimim はもとは snéim-「身をかがめる」の直説法1人称単数(私は身をかがめる)だが、定型句として固まっているので、一語のまま扱う。頭を下げながら言う。呼びかけ ausenár は読点で区切って文の終わりに添える。続く依頼は、命令法ではなく願望法3人称(上向きの話し方)になっている。
前を失礼します
人の前を通るときに添える言葉。狭い所ではとくに欠かせない。
snéimim. drénim an dún.
読み:スネーミン。ドレーニン アン ドゥーン。
| snéimim. | drén-im | an | dún. |
| 前を失礼します | 参る-<私が> | 上手 | 丘<対格> |
「前を失礼いたします。丘の上へ参ります。」
坂道や石段で、人の前を横切ったり追い越したりするときの言い方。高原では目上の人より上の位置を歩くことが嫌われるので、上り坂で前に出るときにはとくに欠かせない。an+対格で「上手へ」。dún は重性なので、主格と対格が同じ形になる。
snéimim! faronérim fáron gróm.
読み:スネーミン!ファロネーリン ファーロン グローン。
| snéimim! | faron-ér-im | fáron | gróm. |
| 前を失礼します | 荷-<〜でする>-<私が> | 荷<対格> | 重い |
「前を失礼!重い荷を担いでるんで。」
狭い崖道や市の人混みで、荷を担いだ運び人が人の前を通るときの言い方。くだけた場でも snéimim の形は崩れない。faronér-「担ぐ」は fáron「荷」に -ér- がついてできた動詞。形容詞 gróm は重性・単数・対格の名詞 fáron に一致するが、語尾はつかない。
「身をかがめます」という意味の謙譲の定型句で、実際に頭を下げながら言う。目上の人の前に進み出るとき、座に入るとき、話に割りこむとき、人の前を通るときに使う。人をまたぐことは強い無礼とされるので、狭い所で人の前を通るときにはかならず添える。
snéim-「身をかがめる」の直説法・1人称単数。
snéim-「身をかがめる」+-im。
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