小説
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しゃがむ(足に座る)
膝を立てて腰を踵の高さまで下ろし、自分の足裏を座として身を低くすること。改まった場や年長者の前での、やわらかい表現。
trolhéla endríña.
読み:トロルヘーラ エンドリーニャ。
| trolhél-a | endríña. |
| しゃがむ-<(軽いものが)> | 子<主格> |
「子どもがしゃがんでいる。」
家の中の日常描写。主語 endríña は人なので軽性。動詞は3人称単数・軽性の語尾 -a を受ける。
座の高さを下げる(婉曲)
自分の座(aldár)の高さを下げ、より低い者と同じ高さに自分を置くことを婉曲に表す。年長者が子どもの目線に降りて言葉を交わす動作を、敬意を込めて言う。
trolhéla ólmar endríñei.
読み:トロルヘーラ オルマル エンドリーニェイ。
| trolhél-a | ólmar | endríñ-ei. |
| しゃがむ-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 子-<与格> |
「年長者が、子どものために座の高さを下げる。」
婉曲用法。年長者が子どもと同じ高さになる動作を、敬意を込めて述べる。与格 endríñei は「〜のために・〜に対して」の利益・関係先を示す。
「自分の足を座として座る」という婉曲表現。高原の家では炉ばたの北側に一段高い座(aldár)があり、hél-「座る」は本来座具に腰掛けることを指す。tról「足」を座として指定することで、膝を立てて腰を踵の高さまで下ろし、足裏を座面として体を低くする姿勢を婉曲に言い表す。都の改まった言葉や、目上の者・年長者の前ではこの形が自然で、「自分の座の高さを下げます」という敬意の含みを帯びる。逆に、目下の者に対してはより直接的な語が普通で、この形を使うと気取った響きになる。hél-「座る」(座具に腰掛ける)や snéim-「身をかがめる」(上体を前傾させる)とは、どの部分を「座」として扱うかで区別される。
自動詞(複合動詞)。完了語根は後要素の e → ee で trolhéel-。
tról「足」+hél-「座る」の複合。「足(を座として)座る」。
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