小説
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紫
赤と青緑のあいだの、淡い色から濃い色までを含む色。衣の染め色や帯の色を数える場で使う。
sénim vóor.
読み:セーニン ヴォール。
| sén-im | vóor. |
| 見る-<私が> | 紫<対格> |
「私は紫を見る。」
日常会話での用法。色としての「紫」を直接の目的語に取る。重性名詞 vóor は対格が主格と同形であるため、目的語も形が変わらない。
na éso esfóndos vóor un análoroi.
読み:ナ エーソ エスフォンドス ヴォール ウン アナーロロイ。
| na | és-o | esfóndos | vóor | un | análor-oi. |
| <〜ない> | いる-<(重いものが)> | そもそも | 紫<主格> | 中に | 上手の国-<与格> |
「上手の国には、そもそも紫がない。」
書物・交易説明向きの存在否定文。vóorは干潟から来た語として重性扱いで、動詞はéso。un análor-oiは「上手の国の中に」。esfóndosは品切れではなく、この国では原理的に生じないという含みを与える。
紫染め
紫染料・紫布・帯の色など、染めの物としてまとまった色を指す。取引や帳簿では色そのものと染め物が同じ語で扱われる。
vándim prámbo vóoros.
読み:ヴァンディン プランボ ヴォーロス。
| vánd-im | prámbo | vóor-os. |
| 量る-<私が> | 値<対格> | 紫染め-<属格> |
「私は紫染めの値を量る。」
帳簿・会計での用法。prámbo「値」を数えるものを属格 vóoros で示す。紫染料や紫布などの取引品としての意味。
赤と青緑のあいだの色をひとまとまりに捉えた基本色名で、淡い紫から濃い紫までを含む。衣・帯・帳簿で身分を示す色として使う一方、染料や染め布そのものを指す語としても立つ。紫染めは干潟からの輸入品であり、色名でありながら交易品・身分・作法を語る語と結びつきやすい。
重性・子音語幹
古高原語 *vóoro から。語末母音の古い脱落により語末の -o が落ち、長母音と語末の r を残した形。
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