小説
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結ぶ
輪や巻きを作って、紐・帯・荷がほどけないようにする。
vrunþála faronár fáron.
読み:ヴルンサーラ ファロナール ファーロン。
| vrunþál-a | faron-ár | fáron. |
| 結ぶ-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人・主格> | 荷<対格> |
「運び人が荷を結ぶ。」
実務場面。faronár は「荷」の意味の語幹 faron に行為者接辞 -ár が付いた語で、軽性。人を指す主語なので動詞は3人称単数・軽性 -a をとる。荷の結び目を留める意。
ほどけ止めにする
ほつれかけた紐や帯を巻き直して、元の位置に留め直す。
vrunþála líura fúnel te bríno.
読み:ヴルンサーラ リーウラ フーネル テ ブリーノ。
| vrunþál-a | líura | fúnel | te | brín-o. |
| 結ぶ-<(軽いものが)> | 女<主格> | 綱<対格> | <関係節> | ほつれる-<(重いものが)> |
「女は、ほつれかけている綱を結び直す。」
ほどけ止めにする意味。関係節 te bríno は fúnel を修飾し、抜けた主語の位置は空けたままにする。関係節の動詞は修飾される名詞に一致し、fúnel が重性なので brín- に -o が付く。
「巻く」と「止まる」の複合動詞語根。「巻いて止める」という言い方で、紐や帯をほどけなくする動作を婉曲に表す。直接「強く締める」「絞める」という語感を出さずに、輪や巻きを作って手元で固定する動作として用いられる。帯、髪紐、袋、荷の留めなどに適し、締め上げ、縫い、編み込みには使わない。
複合動詞語根。複合では後ろの要素 þál- にのみ強勢が残る。
vrún-「巻く」+þál-「止まる」
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