小説
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背を向ける
体を裏側へ回し、背を相手の方へ向ける。単なる方向転換としても使える。
þéura endríña sé.
読み:セウラ エンドリーニャ セー。
| þéur-a | endríña | sé |
| 背を向ける-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | この<軽性> |
「その子は背を向けた。」
物理的な方向転換としての基本用法。単独でも「向きを変えた」「そっぽを向いた」の意味になる。
拒む・無視する
相手の声かけ・頼み・申し出を受けず、対話を打ち切ろうとする社会的な所作を示す。
þéura orenvandár torárei.
読み:セウラ オレンヴァンダール トラーレイ。
| þéur-a | orenvandár | torár-ei |
| 背を向ける-<(軽いものが)> | 縁商人<主格> | 客-<与格> |
「縁商人は客に背を向けた。」
縁の市での売り断りの所作。申し出に背を向ける社会的な意味として自然な用法。対象は与格で示す。torár は語幹として扱い、与格語尾だけ -ei を分ける。
体を裏側へ回して相手に顔を向けず、背を向けること。物理的な向き直りの語としても成立するが、人を向いたまま黙する、頼みを受け流す、やりとりを打ち切ろうとする社会的行為として理解されるのが自然である。高原では顔と顔を合わせることを対人交渉の核とみなし、背へ移る所作は接触の断ち方として読み取られる。親しい者どうしの断り、市での売り断り、避けるべき相手をやりすごす場面に用いる。礼法上、目上の者に対して直裁な拒否を示す語としては避けられ、遠まわしな表現に包むのが普通である。
動詞。基本は自動詞。人を対象に取る場合は与格で表す。背 rúun は動詞に内包され、構文上の目的語には通常取らない。頼み・誘いなどを断る意味では対格を取る用法もある。完了語根 þeurs-。
古高原語 *þewr-「向きを変える」から。
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