小説
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澄みの頃
乾風期の前半。空が澄み、収穫を干して納める時期。
kélan kelárai gandér þailúinei.
読み:ケーラン ケラーライ ガンデール サイルーイネイ。
| kél-an | kel-ár-ai | gandér | þailúin-ei. |
| 伐る-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 硬木<対格> | 澄みの頃-<与格> |
「澄みの頃には、樵たちが硬木を伐る。」
森の村で、一年の仕事の段取りを話すときの言い方。時を表す þailúin は前置詞をつけず、与格だけで「〜の頃に」を表す。軽性の子音語幹なので与格は -ei になる。硬木の伐り出しが始まる時期であることをよく表す文。
lúin tóra þailúin, dúlan faronárai du orén.
読み:ルーイン トーラ サイルーイン、ドゥーラン ファロナーライ ドゥ オレーン。
| lúin | tór-a | þailúin, | dúl-an | faronár-ai | du | orén. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 澄みの頃<主格> | 下る-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 下手 | 縁<対格> |
「澄みの頃が来ると、運び人たちが縁へ下りていく。」
「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。þailúin は節の主語で、動詞は軽性の tóra で受ける。崖道がいちばんにぎわい、縁の市が盛りを迎える時期を言う、決まった言い回し。
乾風期の前半。空がいちばん澄み、乾いた風で雑穀の穂を干し上げて倉に納める時期である。倉の司が税を取り立て、硬木の伐り出しと最初の下ろしが行われ、縁の市が盛りを迎える。詩では、金の落葉樹の散る景色とともに詠まれることが多い。日本語話者には þ が s に聞こえ、「サイルイン」のように聞こえる。
軽性・子音語幹(②型)。
þáil「澄んだ」と lúin「とき・頃」の複合語。
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