þrel-

品詞
動詞(自動詞)
意味
振り返る
発音
[θrel]
読み
トレル
分野
基本動作

意味

  1. 振り返る

    頭や上半身を後ろ(向きの反対側)へ回す。呼ばれた名前に反応して声のした方へ体を回す動作。

    lúin háles þelán némes, þréelim.

    読み:ルーイン ハーレス セラーン ネーメス、スレーリン。

    lúinhál-esþel-ánném-es,þréel-im
    when呼ぶ-<あなたが>名前-<対格><私>-<属格>振り返る<〜し終えた>-<私が>

    「あなたが私の名を呼ぶと、私は振り向いた。」

    lúin 節では動詞が節頭に来る。主語は人称語尾に含み、所有は名詞 þelán の後ろに属格 ném-es を置く。主節の完了相 þréel- は動詞の完了形で、名詞の呼称ではない。

    hóu! þréela faronár.

    読み:ホー!スレーラ ファロナール。

    hóu!þréel-afaronár
    おい!振り返る<〜し終えた>-<(軽いものが)>運び人<主格>

    「おい!運び人が振り向いた。」

    呼びかけに気づいて体を回す場面。完了相は語根 þrel- の e を ee に変えた þréel-。主語 faronár は人なので軽性、動詞は3人称単数・軽性 -a を受ける。gloss では呼びかけ hóu! を独立語として区切った。

  2. 顧みる・思いを巡らす

    過去の出来事や別れた人を思い出す。比喩的に用い、改まった言葉や詩で現れる。

    þreléndim anlúin.

    読み:スレレンディン アンルーイン。

    þrel-énd-imanlúin
    振り返る-<〜しますように>-<私が>昔ADV

    「過ぎし日を顧みたし。」

    書物や儀礼で、語り手が自らかつてを顧みることを願う改まった表現。主語は語尾に含み、 anlúin は「昔」を表す時間詞として後置する。

解説

頭や上半身を後ろ(向きの反対側)へ回す、基本的な身体動作の動詞。呼ばれた名前に反応して声のした方へ体を回す、後ろから来る者に気づいて体勢を変える場面で頻出する。gél-「行く」、tór-「来る」と同じく、一つの動詞で完了する単純な動作を表し、くだけた言葉から宮廷語までどの層でも使われる。使役形 þrelíþ-「振り返らせる・向ける」もある。

文法

自動詞。完了語幹 þreel-(e→ee)。使役形 þrelíþ-。

語源

古高原語 *þrel- から。

語幹の異形

構成要素

説明に出てくる語

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