小説
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ぬるい
熱気と冷たさの中間にあり、特に湯や粥が飲み頃まで落ち着いている。
nílim ílmo þulklér.
読み:ニーリン イルモ スルクレール。
| níl-im | ílmo | þulklér. |
| 飲む-<私が> | 水<対格> | ぬるい |
「ぬるい水を飲む。」
飲み物としての水の温度を言う日常文。目的語 ílmo は重性単数対格で、重性名詞は主格と対格が同形である。修飾の þulklér も重性単数対格に対応するが、この形では語尾不加。
半端な
温度の比喩として、熱にも冷にも定まっていない様子を示す。
ésa virá té þulklér.
読み:エーサ ヴィラー テー スルクレール。
| és-a | virá | té | þulklér. |
| いる-<(軽いものが)> | 言葉<主格> | あの<軽性> | 半端な |
「あの言葉は半端だ。」
取引きや約束の場で、言葉に決意や熱が欠けていると遠回しに指摘する文。virá は軽性なので存在動詞 ésa を使う。指示詞 té が名詞句を閉じ、þulklér は主語に一致して単数主格の無語尾形となる。
þǘl「熱い」と klér「冷たい」を並べた複合形容詞。温度の両極を同時に念頭に置き、どちらにも偏っていない中間を明示する。「熱くない」と否定するより、熱が落ちたが冷たくはなっていないという、温度の位置を明確に言う語として用いられる。茶・粥・湯など、食卓や炉ばたで温度を報告する場面に向く。改まった表現では、上へ向かう熱と下へ向かう冷気のあいだにある状態を指す隠語としても使われる。複合語のため前要素 þǘl は þul- となり、強勢は後部 klér に移る。
複合形容詞語根。þǘl+klér の順に複合し、前要素 þǘl は þul- に縮む。軽重どちらにも一致する。
þǘl「熱い」+ klér「冷たい」の複合。
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