ambrél

品詞
名詞
意味
兄・姉
発音
[amˈbrel]
読み
アンブレル
分野
人・親族

意味

  1. 兄・姉

    年上の同じ流れ・同じ瀬の親族。

    ésa ambrél némes faronár.

    読み:エーサ アンブレール ネーメス ファロナール。

    és-aambrélném-esfaronár.
    いる-<(軽いものが)>兄・姉<主格><私>-<属格>運び人

    「私の兄(姉)は運び人だ。」

    繋辞の文。ambrél は男女を区別せず、同じ流れ・同じ瀬で年上の者を指す。崖道の家族などの日常の言い方。

    lúin hóina ambrél némes, mánimor tambór.

    読み:ルーイン ホイナ アンブレール ネーメス、マーニモル タンボール。

    lúinhóin-aambrélném-es,mán-imortambór.
    とき帰る-<(軽いものが)>兄・姉<主格><私>-<属格>食べる-<我々が>雑穀<対格>

    「兄(姉)が帰ってきたら、みんなで雑穀を食べよう。」

    家の中の会話の文。時を表す lúin の節を前に置いている。主節の動詞は1人称複数の直説法で、時制がないので、これからの予定としても読める。家の中のくだけた言い方なので、mán- を敬語の補充形にしていない。tambór は重性なので、対格でも語尾がつかない。

    tóra ambrél éul némes sórel.

    読み:トーラ アンブレール エウル ネーメス ソーレル。

    tór-aambréléulném-essórel.
    来る-<(軽いものが)>兄・姉別の流れの<私>-<属格>今日

    「今日、義理の兄(姉)が来る。」

    ambrél éul「別の流れの兄・姉」は、配偶者の兄・姉と、兄・姉の配偶者のどちらも指す。自分と同じ家系かどうかを重んじ、どういうつながりで別の流れになったのかは区別しない。名詞句は「名詞–形容詞–属格」の順で、éul は軽性・単数・主格なので語尾がつかない。

    ésau ambrél dórin si dubrél dórin némei.

    読み:エーサウ アンブレール ドーリン シ ドゥブレール ドーリン ネーメイ。

    és-auambréldórinsidubréldórinném-ei.
    いる-<双数>兄・姉<主格>男<主格>と弟・妹<主格>男<主格><私>-<与格>

    「私には兄と弟が一人ずついる。」

    親族名称は性別を区別しないので、dórin を後ろに添えて「男の」であることを示す。添えた dórin も、親族名称と同じ格になる。単数のものを si で二つ並べたので、動詞は双数の ésau になる。

    ésa þelíña némes ráinen ambrélar.

    読み:エーサ セリーニャ ネーメス ライネン アンブレーラル。

    és-aþelíñaném-esráin-enambrél-ar.
    いる-<(軽いものが)>幼名<主格><私>-<属格>知る-<〜した・〜された>兄・姉-<〜らの>

    「私の幼名は、兄や姉たちが知っている。」

    幼名は家族とごく親しい者しか知らない名なので、それを知っていることが近しさのしるしになる。分詞の後ろの属格 ambrélar は「〜によって」の意味。ambrél は同じ流れの年上のきょうだいを指し、男女を区別しない。

    vóilsim viráis fóumais ambréles.

    読み:ヴォイルシン ヴィライス フォーマイス アンブレーレス。

    vóils-imvir-áisfóum-aisambrél-es.
    読む<〜し終えた>-<私が>言葉-<〜たちを>親身な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>兄・姉-<属格>

    「兄(姉)の心のこもった言葉を読み終えた。」

    手紙に書かれた言葉について言う文。語根 vóil- は二重母音をもつので、完了相は母音を変えず、-s- を足して vóils- にする。言葉は軽性なので、形容詞も軽性・複数・対格になる。

    ésa ambrél némes krán, na fínda viráis némes.

    読み:エーサ アンブレール ネーメス クラーン、ナ フィンダ ヴィライス ネーメス。

    és-aambrélném-eskrán,nafínd-avir-áisném-es.
    いる-<(軽いものが)>兄姉<主格><私>-<属格>頑固な<〜ない>聞く-<(軽いものが)>言葉-<〜たちを><私>-<属格>

    「兄は頑固で、私の言うことを聞かない。」

    家族についての愚痴。人について言うときは軽性の一致になり、繋辞は éisa をとる。ambrél は年上のきょうだいを指し、性別は区別しない。属格 némes は名詞の後ろに置く。

    lúin éso nébro, ténda ambrél.

    読み:ルーイン エーソ ネーブロ、テンダ アンブレール。

    lúinés-onébro,ténd-aambrél
    ときいる-<(重いものが)>霧<主格>織る-<(軽いものが)>姉<主格>

    「霧が出ているあいだ、姉は機を織る。」

    霧期には外仕事が減り、家の中で機を織る。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。霧 nébro は重性なので繋辞は -o をとり、姉 ambrél は人なので軽性で、織る動詞は -a をとる。ここでは目的語を言わず、「機を織る」という行い自体を表している。

    ké ténda ambrél?

    読み:ケー テンダ アンブレール?

    kéténd-aambrél
    <〜か>織る-<(軽いものが)>姉<主格>

    「姉さんは機を織っているか。」

    家族の中で交わすくだけた問い。はい・いいえの問いは、文のいちばん前に ké を置いて作る。答えは動詞を繰り返して言い、「はい」なら ténda、「いいえ」なら na ténda となる。時制がないので、「織ったか」とも訳せる。

    tendéra dóulin ambrél endríñan.

    読み:テンデーラ ドーリン アンブレール エンドリーニャン。

    tendér-adóulinambrélendríñ-an.
    寝かしつける-<(軽いものが)>もう兄・姉<主格>子-<対格>

    「兄姉はもう子どもを寝かしつけた。」

    寝かしつける意味ではdóulin「もう」を添えて完了に近づける。相の副詞は動詞の直後、主語の前に置く。

解説

同じ流れで同じ瀬の親族のうち、自分より年上の者。兄・姉、および年上の同じ流れのいとこ。家の中では年上のきょうだいが先に箸をつけ、炉の上手寄りに座る。ambrél に呼びかけるとき、年下の者は名前(幼名)を口にせず ambrél と呼ぶのが礼儀とされる。

文法

名詞(軽性・子音語幹)。複 ambrélai

語源

an「上手」+ brél「きょうだい」。唇音 b の前で n が m になり、綴りも m で書く。

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