ansén-

品詞
動詞(他動詞)
意味
思い出す
発音
[anˈsen]
読み
アンセン
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 思い出す

    過去のことを心に呼び戻す。

    éira, na ansénim þelán éles.

    読み:エーラ、ナ アンセーニン セラーン エーレス。

    éira,naansén-imþel-ánél-es.
    ええと<〜ない>思い出す-<私が>名前-<対格><3人称単数・軽性>-<属格>

    「ええと、あの人の名前が思い出せない。」

    日常のくだけた独り言。否定の na は動詞のすぐ前に置く。「誰の名前か」は属格の代名詞 éles で、名詞の後ろに置く。

    lúin áura sílar, ansénan aursárais.

    読み:ルーイン アウラ シーラル、アンセーナン アウルサーライス。

    lúináur-asílar,ansén-anaursár-ais.
    とき昇る-<(軽いものが)>月<主格>思い出す-<彼らが>祖先-<〜たちを>

    「月が昇ると、人々は祖先を思い出す。」

    祖先祀りの習わしを述べる文。月 sílar は軽性なので、動詞は3単・軽性の -a。主節の主語を言わない3人称複数 ansénan は、「人々は」という一般の主語を表す。

  2. 覚えている

    完了形 ansóin- で、記憶にとどめていることを言う。

    ansóina lourvirár þeláis aursárar an fóndaros.

    読み:アンソイナ ロウルヴィラール セライス アウルサーラル アン フォンダロス。

    ansóin-alourvirárþel-áisaursár-aranfóndar-os.
    覚えている<〜し終えた>-<(軽いものが)>系譜読み<主格>名前-<〜たちを>祖先-<〜らの>上手源-<属格>

    「「系譜読みは、源から続く祖先たちの名を覚えている。」」

    ansén- は「思い出す」のほか、「記憶にとどめている」という状態も表す。時制がないので、未完了の形のままで、いつも覚えているという意味になる。系譜読みの務めを説明する文。

    auransoinéla ausenár sáindaran sé?

    読み:アウランソイネーラ アウセナール サインダラン セー?

    aur-ansoin-él-aau-sen-ársáindar-ansé?
    <お〜になる・御〜>-思い出す<〜し終えた>-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>証文-<対格>この<軽性>

    「「目付殿は、この証文を覚えておいででしょうか。」」

    上向きの問い。目上の人には ké を使わず、推量法で推し量る形で尋ねる。「覚えている」は「思い出す」ansén- の完了語幹(補充形)ansóin- で言い、尊敬の au- は母音の前で aur- になる。推量法の -él- が強勢をとるので、語根の強勢は消える(auransoinéla)。相手は役職名に au- をつけた3人称で言う。

解説

思い出す、覚えていることを表す。字義は「上手を見る」で、時間を川の流れとみる高原の見方では、過去は上手にあるので、思い出すことは上手を振り返ることになる。系譜を唱える前置きや、年代記の昔の記事を語るときにも使う。

文法

完了語根は sén- と同じ補充形を使い ansóin-「思い出した・覚えている」。尊敬は au- の母音前形で auransén-、謙譲は dulansén-。

語源

前置詞 an「上手」+ sén-「見る」の複合動詞。

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