小説
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上げ書き
敬う語を行より高く書く書き方。
lisésa aldáran áurenan aurlisímei.
読み:リセーサ アルダーラン アウレナン アウルリシーメイ。
| lis-és-a | aldár-an | áur-en-an | aurlisím-ei. |
| 書く-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 座-<対格> | 昇る-<〜した・〜された>-<軽性・対格> | 上げ書き-<与格> |
「「高き座」は上げ書きで書くべし。」
書の作法を教える書物の一句。当為法で主語を言わないので一般の人が主語になり、軽性の -a をとる。分詞 áurenan は aldáran(軽性・単数・対格)に一致する。手段の「〜で」を与格 aurlisímei で言っている。
na ésa aurlisím sáindarei sé, kloimár.
読み:ナ エーサ アウルリシーン サインダレイ セー、クロイマール。
| na | és-a | aurlisím | sáindar-ei | sé, | kloim-ár. |
| <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 上げ書き<主格> | 証文-<与格> | この<軽性> | 学ぶ-<〜する人> |
「弟子よ、この証文には上げ書きがないぞ。」
学び舎で師が弟子の書いたものを直すときの言い方。存在文は「いる+主語+場所の与格」の形をとり、動詞は主語の aurlisím(軽性)に一致する。sáindar は軽性の子音語幹なので、与格は -ei になる。呼びかけの kloimár は呼格にしない。文末に読点で区切って添える。
手紙や記録で、目上の人の名や王の座名・称号を、行より少し高い位置に書く書き方。王の座名は新しい行の頭から、とくに高く書き出す。荷札では、高い家の送り主の名をこの書き方で書く。
②型
aur-「昇る」+lisím「書法」(lís-+-ím)。尊敬の接頭辞 au- ではなく、動詞の語根 aur- そのものとの複合。
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