bál-

品詞
動詞
意味
空ける
発音
[ˈbal]
読み
バール
分野
基本動作

意味

  1. 空ける

    使っていた座・寝床・場所を、次の者が使えるように空いたまま残す。

    bála houmár nórlo.

    読み:バーラ ホウマール ノルロ。

    bál-ahoumárnórlo.
    空ける-<(軽いものが)>家の主<主格>寝床<対格>

    「家の主が寝床を空ける。」

    日常の家の場面。主語は人を指す名詞で軽性、動詞は3人称単数軽性。寝床を次の者が使えるように残す基本義。

    bala faronár orén.

    読み:バラ ファロナール オレーン。

    bal-afaronárorén
    空ける-<(軽いものが)>運び人<主格>縁<対格>

    「運び人が縁の道を空ける。」

    `orén` は「縁・縁沿い」を指す重性子音語幹で、目的語(対格)は主格と同形。縁沿いの道・崖道の意味をさして使う。

  2. 席を空ける

    炉ばた・上座・作業席など、人が座または使う席を、次の人のために空ける。

    bála houmár aldáran torárei.

    読み:バーラ ホウマール アルダーラン トラーレイ。

    bál-ahoumáraldár-antorár-ei.
    空ける-<(軽いものが)>家の主<主格>座-<対格>客-<与格>

    「家の主が客のために座を空ける。」

    炉ばたの上座の作法。席を次の人、ここでは客に譲るため空ける。与格単数で利益者を示す。

  3. 時間を空ける

    その時間に来る人・作業のために、時間枠を使わないでおく。

解説

人が使っていた座・寝床・場所を、次の者がそのまま使える状態にしておく動作を広く指す、一般的な他動詞。扉や容器を開けて中に届く状態にする vélm- とは異なり、すでに占めていた場を返す・取り除くことに重点がある。日常では寝床を空ける、作業場を片付けて使える場を残す、訪問用に時間を空けるなど、人間用の場所と枠の両方に使える。丁寧さの段階は動詞そのものの語形や法で示すため、この語自体には敬意の含みはない。

文法

他動詞。主語が人なら軽性の語尾で受ける。主語・対象は通常の VSO に従う。

語源

古高原語 *bāl-「人が立ち退いて場を明ける」から。

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