bról-

品詞
動詞(他動詞)
意味
作る
辞書形
bróla
発音
[ˈbrola]
読み
ブローラ
分野
基本動作

意味

  1. 作る

    道具・家・食べ物などをこしらえる。

    tóra hervíña té, tául élan ré brolénde ráuvan gleinó.

    読み:トーラ ヘルヴィーニャ テー、タウル エーラン レー ブロレンデ ラウヴァン グレイノー。

    tór-ahervíñaté,táulél-anrébrol-énd-eráuvangleinó.
    来る-<(軽いものが)>麝香鹿<主格>あの<軽性>取る<命令法><あなたが><3人称単数・軽性>-<対格><〜と(節)>作る-<〜しますように>-<(軽いものが)>森の巫<主格>護符<対格>

    「あの麝香鹿が来る。森の巫が護符を作れるよう、あれを獲れ。」

    森の氏族の長が狩人に命じる、下向きの言い方。hervíña は軽性なので、指示詞は軽性の té になる。té には強勢を置き、読点で区切るので、関係節ではないとわかる。目的は「ré+願望法」で表す。この願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしいこと」を表す。護符 gleinó は重性の o 語幹なので、対格も主格と同じ形になる。

    bróla brándal aurándo es fóureles.

    読み:ブローラ ブランダル アウランド エス フォーレレス。

    bról-abrándalaurándoesfóurel-es.
    作る-<(軽いものが)>司<主格>社<対格>から香の木-<属格>

    「司は香の木で社を建てる。」

    材料は「es+属格」(〜から)で表す。aurándo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。香の木が社や納骨所の建材とされることを述べた、記録風の文。

    bról plíndo, ende.

    読み:ブロール プリンド、エンデ。

    brólplíndo,ende.
    作る<命令法><あなたが>札どうぞ

    「札を作ってくれ、頼む。」

    縁の市で、荷札をこしらえるよう頼む取引言葉。むき出しの語幹+ende の形。脂の木の荷札 plíndo は伐った材なので重性になる。

    bróla kelár kailó.

    読み:ブローラ ケラール カイロー。

    bról-akel-árkailó.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>乾酪<対格>

    「樵が乾酪を作る。」

    毛山羊の乳から乾酪をこしらえることを言う、日常の文。kailó は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。主語は人なので、動詞は軽性の -a をとる。

    kúula líura tambór, bróla muró.

    読み:クーラ リーウラ タンボール、ブローラ ムロー。

    kúul-alíuratambór,bról-amuró.
    煮る-<(軽いものが)>女<主格>雑穀<対格>作る-<(軽いものが)>濁り酒<対格>

    「女は雑穀を煮て、濁り酒を作る。」

    濁り酒の作り方を言う文。後半では主語を言わず、動詞の語尾から前半と同じ女が主語だとわかる。時制がないので、習慣としての営みを表す。

    bróla houmár snélo ível bóralos.

    読み:ブローラ ホウマール スネーロ イーヴェル ボーラロス。

    bról-ahoum-ársnéloívelbóral-os.
    作る-<(軽いものが)>炉-<〜する人>屋根<対格>新しい家-<属格>

    「家の主が家の屋根を新しく葺く。」

    snélo は重性の o語幹名詞(nébro と同じ型)で、主格と対格が同じ形。名詞句は「名詞–形容詞–属格」の順で、形容詞 ível は重性・対格なので語尾がつかない。高原の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。

    bróla kelár bóral némei.

    読み:ブローラ ケラール ボーラル ネーメイ。

    bról-akel-árbóralném-ei.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>家<対格><私>-<与格>

    「樵が私に家を建ててくれる。」

    VSO の基本の文。bóral は重性の子音語幹名詞で主格と対格が同じ形なので、動詞のすぐ後ろの kelár が主語、その次の bóral が目的語だと語順で決まる。受け手は与格 némei。家は石の土台に柱の木で組み、中心に炉を据える。

    bróla kelár snélo bóralos.

    読み:ブローラ ケラール スネーロ ボーラロス。

    bról-akel-ársnélobóral-os.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>屋根<対格>家-<属格>

    「樵が家の屋根を葺く。」

    snélo は重性の o語幹名詞で、主格と対格が同じ形。属格 bóralos は名詞の後ろに置いて「家の」を表す。高原の家の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。

    bróla kelár reinándo bóralos só.

    読み:ブローラ ケラール レイナンド ボーラロス ソー。

    bról-akel-árreinándobóral-ossó.
    作る-<(軽いものが)>伐る-<〜する人>樋<対格>家-<属格>この<重性>

    「樵がこの家の樋を作る。」

    重性の reinándo は主格と対格が同じ形なので、VSO の語順で目的語だとわかる。名詞句の並びは「名詞–属格–指示詞」で、指示詞 só は中心の名詞 reinándo(重性)に合わせる。樋は軒に渡して雨水を甕へ導く。

    na ésa pandá brólen es gandéros.

    読み:ナ エーサ パンダー ブローレン エス ガンデーロス。

    naés-apandábról-enesgandér-os.
    <〜ない>いる-<(軽いものが)>版木<主格>作る-<〜した・〜された>から硬木-<属格>

    「版木は硬木では作られない。」

    硬木は「下へ行きたがる木」なので、上へ昇る言葉を刻む版には使わない、という禁忌を述べた文。受け身は「és-+主語+分詞」で言う。es+属格は、材料の出どころを表す。na は動詞の直前に置く。

    bróla éndra monþór.

    読み:ブローラ エンドラ モンソール。

    bról-aéndramonþór
    作る-<(軽いものが)>人<主格>壁<対格>

    「人は壁を作る。」

    動作文。重性名詞 monþór は単数対格で主格と同形になるため、語順 VSO が目的語を示す手がかりになる。動詞 bról-a は主語 éndra(軽性)に一致する。

    bróla endríña hilvíñan

    読み:ブローラ エンドリーニャ ヒルヴィーニャン

    bról-aendríñahilvíñ-an
    作る-<(軽いものが)>子ども<主格>雪玉-<対格>

    「子どもが雪玉を作る。」

    日常の遊びの場面。動詞 bról- は主語 endríña に一致して軽性 3人称単数 -a をとる。hilvíña は軽性 a 語幹で、斜格では語末の主格 -a を失った語幹 hilvíñ- に -an をつける。

    brólan faronárai helándo.

    読み:ブローラン ファロナーライ ヘランド。

    bról-anfaron-ár-aihelándo.
    作る-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>休み場<対格>

    「運び人たちは休み場を作る。」

    道路整備や作業の場面。重性名詞 helándo は主格と対格が同型だが、VSO の語順により目的語として読める。faronárai は faron「荷」+-ár「〜する人」+複数主格。

    brólim líran.

    読み:ブローリン リーラン。

    bról-imlír-an.
    作る-<私が>糸-<対格>

    「私は糸を作る。」

    作業の場面でのありふれた文。基本語順は動詞-主語-目的語だが、1 人称主語は語尾 -im で示されるため代名詞 ném は省かれる。軽性 a 語幹の単数対格は -an で、lír-an となる。

  2. (詩を)作る

    virá「言葉」や viríña「小句」を目的語にとって、詩句を作る。

    dubrólim dáu viráu.

    読み:ドゥブローリン ダウ ヴィラウ。

    du-bról-imdáuvir-áu.
    <〜させていただく>-詩を作る-<私が>二言葉-<双数>

    「句を二つ、作らせていただきます。」

    詩合わせや詩の挨拶で、目下の者が自分の詩をへりくだって差し出すときの前置き。謙譲の du- は b- の前ではそのままつく。dáu の後ろなので、virá は双数になる。

    bróla lisár virán aursárail.

    読み:ブローラ リサール ヴィラーン アウルサーライル。

    bról-alis-árvir-ánaursár-ail.
    詩を作る-<(軽いものが)>書く-<〜する人>言葉-<対格>祖先-<〜らに>

    「書記が祖先に捧げる詩を作る。」

    祖先に詩を捧げる習わしを言う文。virá を目的語にとると「詩を作る」の意味になる。捧げる相手は与格で示す。

解説

道具・家・料理・布など、ものを作ることを表す一般的な語。改まった言葉では、詩句を作ることも bról virán「言葉を作る」と言う。ただし、青銅を鋳ることには特別な語を使い、bról- は使わないのがふつうである。鋳造は重いものを上へ引き上げる尊い技だからである。

文法

完了語根は bróol-。尊敬は aubról-、謙譲は dubról-(自分の作ったものを差し出すときによく使う)。分詞 brólen「作られた」。

語源

古高原語から受け継いだ語。

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