小説
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くくる(根を持って)
綱・紐の端を輪や穴に掛け、固定する。改まった言い方。
éso fáron bulkráilen funelíños.
読み:エーソ ファーロン ブルクライレン フネリーニョス。
| és-o | fáron | bulkráil-en | funelíñ-os |
| いる-<(重いものが)> | 荷<主格> | くくる-<〜した・〜された> | 留め紐-<属格> |
「荷は留め紐でくくられている。」
荷札や帳簿の注記のような書文。繋辞と分詞が荷と重性で一致し、手段を表す名詞は分詞に属格で付く。
留める(儀式・作法の場で)
作法を伴う作業(最初の下ろし、降ろし場の綱の掛け直しなど)で、綱を確実に固定する。
bulkrailésa fúnel krénmoi
読み:ブルクライレーサ フーネル クレンモイ
| bulkrail-és-a | fúnel | krénm-oi |
| 留める-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 綱<対格> | 輪-<与格> |
「輪に綱を留めるものとする。」
意味2の用法。碑文・法規・手順書に用いる当為法の定型。主語を明示しない一般主語なので、軽性の当為語尾 -a をとる。当為語尾 -és- が強勢を奪い、語根 bulkráil- の強勢は消えて bulkrail- となる。目的語 fúnel は重性の対格同形、目標 krénmoi は輪の与格。
bulkráila funelár fúnel snúlvoi
読み:ブルクライラ フネラール フーネル スヌルヴォイ
| bulkráil-a | funel-ár | fúnel | snúlv-oi |
| 留める-<(軽いものが)> | 綱-<〜する人・主格> | 綱<対格> | 穴-<与格> |
「綱番は綱を穴に留める。」
基本語順に合わせて動詞を文頭に置く。主語 funelár は人なので軽性で、動詞は3人称単数軽性の -a をとる。目的語 fúnel は重性名詞で、主格と対格が同形である。目標 snúlvoi は裸の与格。
綱・紐の端を輪や穴に掛け、引き締めて固定する動作。búl「根」と kráil-「手に持つ」の複合で、字義は「根を持つ」。この世界の比喩では、根は下へ張って物を地につなぎ、物をその場に留めるものである。綱の端を輪に掛けることを「綱に根を与える」と見立てた、改まった言い方である。縁の肩では、最初の下ろしの儀式や、降ろし場の碑の詞などにこの形が使われる。くだけた場面では基本のくくりに対する語が使われ、この語は改まった場や作法を伴う作業に限定される。
他動詞。複合語。前の要素の強勢は落ち、kráil- に強勢が置かれる。完了語幹 bulkráail-(a→ai)。
búl「根」+ kráil-「手に持つ」の複合。比喩的成り立ち:「綱に根を与える」=「綱を輪に掛けて固定する」。
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