小説
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苔
地面や石を覆う苔。
táulan faronárai drúmo ré noiréndan.
読み:タウラン ファロナーライ ドルーモ レー ノイレンダン。
| tául-an | faronár-ai | drúmo | ré | noir-énd-an. |
| 取る-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | 苔<対格> | <〜と(節)> | 眠る-<〜しますように>-<彼らが> |
「運び人たちは、眠るために苔を集める。」
崖道の野宿を語る文。苔は寝具や家のすき間の詰め物に使われる。drúmo は重性o語幹なので、対格は主格と同じ形になる。目的の「〜するために」は ré+願望法で表す。ここでの願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしいこと」を表す。
lúin tóro nébro, éso drúmo húmel.
読み:ルーイン トーロ ネーブロ、エーソ ドルーモ フーメル。
| lúin | tór-o | nébro, | és-o | drúmo | húmel. |
| とき | 来る-<(重いものが)> | 霧<主格>, | いる-<(重いものが)> | 苔<主格> | 湿った |
「霧が来ると、苔は湿る。」
季節による苔の様子を述べる、説明の文。霧 nébro は重性なので、動詞は -o をとる。苔は地面や石を覆うもので重性に属するので、繋辞も重性の éso になる。述語の形容詞 húmel も、重性・単数・主格の形(語尾なし)で一致する。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。
nílo drúmo ílmo.
読み:ニーロ ドルーモ イルモ。
| níl-o | drúmo | ílmo. |
| 吸いこむ-<(重いものが)> | 苔<主格> | 水<対格> |
「苔が水を吸いこむ。」
「吸いこむ」の意味では、主語はふつう重性の名詞になり、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。ílmo「水」も重性なので、主格と対格が同じ形になる。VSO の語順で、動詞のすぐ後ろが主語、その次が目的語と決まる。家のすき間を苔で埋める理由を説明するときの言い方。
éso drúmo véril árnelei.
読み:エーソ ドルーモ ヴェーリル アルネレイ。
| és-o | drúmo | véril | árnel-ei. |
| いる-<(重いものが)> | 苔<主格> | 青緑の | 木-<与格> |
「木に青緑の苔が生えている。」
存在の文で、「éis-+主語+場所の与格」の形。苔 drúmo は重性o語幹なので、動詞は重性の éiso、形容詞は重性の主格(語尾なし)になる。生えている木 árnel は軽性なので、与格は -ei。高原語では青と緑を一語で言うので、苔の色も湖の色も véril で表す。
klúno món un drúmoi.
読み:クルーノ モーン ウン ドルーモイ。
| klún-o | món | un | drúm-oi. |
| 埋もれる-<(重いものが)> | 石<主格> | 内に | 苔-<与格> |
「石は苔に埋もれている。」
日常。主語は埋もれる対象。un+与格で「〜の中に」を示し、苔を覆い層として述べる。mónは重性子音語幹で、主格単数は無標。
地面や石を覆う苔。家のすき間を埋める詰め物や、寝具に使う。生きている草木だが、地や石にはりついて上へ伸びないので重性になる。
重性・o語幹(④型)。主対 drúmo、属 drúmos、与 drúmoi、複 drúmul。
古高原語から受け継いだ語。
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