小説
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裾
衣服の下辺。上着・外套・腰布などの、垂れて止まる縁を指す。
mé tróm dulþárno!
読み:メー トローン ドゥルサルノ!
| mé | tróm | dulþárno |
| <禁止・願いの打ち消し> | 踏む<命令法><あなたが> | 裾<対格> |
「裾を踏んではいけない!」
日常会話。母や年長者が、子どもの衣の裾を踏まないよう短く戒める場面。禁止の mé が命令法のむき出しの語幹 tróm に直接かかる。重性名詞の単数対格は主格と同形で、語尾には出ない。
下縁
覆い・帳・敷物などの、下に垂れた終わりの辺。
éso dulþárno málunos húmel.
読み:エーソ ドゥルサルノ マールノス フーメル。
| és-o | dulþárno | málun-os | húmel |
| いる-<(重いものが)> | 下縁<主格> | 敷物-<属格> | 湿った |
「敷物の下縁は湿っている。」
書物・記録の文。覆い・帳・敷物など、下に垂れた終わり際の辺を指す「下縁」義。名詞句 dulþárno málunos は「下縁+敷物の属格」で、「敷物の下縁」。述語形容詞 húmel は、所有を示す málunos ではなく、主要部 dulþárno に一致している。
直義は「下る+端」。布や衣の下辺を、上手と下手の軸に沿った低い縁として指す語。帯より下、履物と接する部分をさし、衣の裾を礼法として論じるときに好まれる。埃・地面・下降を思わせるため、単に「端」と言うより、低い位置の端であることを明確に伝える婉曲として響く。
重性o語幹。単数主格と対格が同形。
dúl-「下る」+þárno「端」。複合語では前の語根の強勢が落ちる。
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