dulraun-

品詞
動詞(自動詞)
意味
話に流される
発音
[dulraun]
読み
ドゥルラウン
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 話に流される

    会話の流れに乗って、瀬を何つも下りていくほど話に没入する。主語は人(軽性)で、流された側である。

    dulráinim dóulin téir lóurul sórel

    読み:ドゥルライニン ドーリン テール ロールル ソーレル

    dulráin-imdóulintéirlóur-ulsórel
    話に流される<〜し終えた>-<私が>もう三瀬-<〜たちを>今日

    「今日はもう三瀬も話に流されてしまった。」

    肯定の「もう」dóulin と組むため、完了相の語幹 dulráin- を用いる。主語は動詞語尾だけで示す。相の副詞 dóulin が動詞の直後に立ち、流れに取り残された感を添える。時語 sórel は文末に置く。

  2. 流される(比喩)

    話に限らず、歌の語りや星読みの暦の解説など、長い語りに乗って時間が流れていくさまにも使う。

    dulráuna éndra lundéi

    読み:ドゥルラウナ エンドラ ルンデー

    dulráun-aéndralund-éi
    流される-<(軽いものが)>人<主格>歌-<与格>

    「人は歌の流れに身を預ける。」

    祭や夜の語り物で、長い歌に聞き手が乗せられる場面を示す比喩用法。主語 éndra は総称として単数扱いする。lundéi は与格で、流れる媒体としての歌を示す。

解説

会話の流れに乗って、源から瀬を一つずつ下りていく感覚を表す自動詞。高原では時間は源から下る川であり、話に流されることは、その川に身を任せて下流へ運ばれることである。井戸の脇や炉ばたで、桶を洗ったり粉を挽いたりしながら、話の流れに身を任せ、気がつくと日が沈んでいる。dul-「下る」の方向性と raun「流れ」の受動性が重なり、話に「引きずられる」より「乗っている」感覚が強い。話の内容を追っているのではなく、流れそのものに身を預けている、という受身さが特徴。くだけた言葉では、瀬の数を添えて「三瀬流された」(三瀬分だけ話に流された、=三十分ほど没入した)と言う。

文法

自動詞。軽性で受ける。完了相は語根の母音 a → ai となり dulráin- 型。

語源

dúl-「下る」+raun「流れ・川」。時間の見方(源から瀬を一つずつ下る川)と、話の流れの受動性が重なる複合語。

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