elþasén-

品詞
動詞
意味
火に透かして見る
発音
[elθaˈsen]
読み
エルサセーン
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 火に透かして見る

    品物を火の光に当て、光の透け方で織り・縫い・疵を確かめる。

    ké elþasénes tás fáron só?

    読み:ケー エルサセーネス タース ファーロン ソー?

    kéelþasén-estásfáronsó?
    <〜か>火に透かして見る-<あなたが><あなた・主格>荷<対格>この<重性>

    「あなたはこの荷を火に透かして見るか。」

    日常会話の単純疑問。ké を動詞の前に置く。主語 tás は動詞の直後に置く。fáron は重性なので対格語尾がつかず、指示詞 só は重形で一致する。時制は語形に表れない。

    funeléra lisár ré elþaséna senár fáron.

    読み:フネレーラ リサール レー エルサセーナ セナール ファーロン。

    funelér-alisárréelþasén-asenárfáron.
    書き留める-<(軽いものが)>書記<主格><〜と(節)>火に透かして見る-<(軽いものが)>目付<主格>荷<対格>

    「書記が、目付が荷を火に透かして見た、と書き留めた。」

    funelér- の補文を ré で受ける書物・記録文体。主節では funeléra が lisár に一致し、ré 節では elþaséna が senár に一致する。時制は語形に表れず、記録としての過去は文脈で読む。

  2. 布目・縫い目・木目・金属の疵を確かめる

    火の光を品物の面に走らせ、目や継ぎ、疵、湿りなどを読み取る。

    elþaséna faronár filó só.

    読み:エルサセーナ ファロナール フィロー ソー。

    elþasén-afaronárfilósó.
    疵を確かめる-<(軽いものが)>運び人<主格>縫い目<対格>この<重性>

    「運び人がこの縫い目を火の光で確かめる。」

    第三者について述べる日常の仕立て・検めの文。filó は重性の名詞なので、対格でも形が変わらない。指示詞 só は重性で一致する。elþasén- には、品物を火の光に当てて疵や目を確かめる動作が含意されている。

    lúin lóima ilanár virán, elþaséna senár kumbór.

    読み:ルーイン ロイマ イラナール ヴィラーン、エルサセーナ セナール クンボール。

    lúinlóim-ailanárvir-án,elþasén-asenárkumbór.
    とき唱える-<(軽いものが)>星読み<主格>言葉-<対格>,疵を確かめる-<(軽いものが)>目付<主格>青銅<対格>

    「星読みが詞を唱えるとき、目付は青銅を火に透かして疵を確かめる。」

    lúin は時の節を導き、節内も VSO。lóima は他動詞なので目的語枠を空けず、virán「ことば/詞」で埋める。lóima は主語 ilanár に一致し、elþaséna は senár に一致する。kumbór は重性なので対格語尾がない。

解説

日常用の複合動詞。炉・蝋燭・火の輪を品物の背面や下方に置き、光を透かして疵や目を確かめる動作を指す。特に織物、縫い目、糸、革、木目、青銅器、刃物など、面と継ぎ目の品質を見る場面で使う。単に近づける、照らす、光が当たることではなく、品物を傾けて光の通り道を作り、目を確かめる所作に限定する。検め、仕立て、鋳造、道具の手入れの語彙として広く使われる。

文法

他動詞複合。前半 elþa- は elþá の語幹形。語根 elþasén-。完了語根 elþasóin-。

語源

elþá「火」+sén-「見る」の複合。前半は elþá の語幹 elþa- に連結母音 a を添えて接合した形。

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