小説
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人工の通路・水路
石や木に刻んだ狭いくぼみ。水を引き分ける、荷の滑車や丸太を誘導する役割がある。
gél-o ílmo un filduló
読み:ゲーロ イルモ ウン フィルドゥロー
| gél-o | ílmo | un | filduló |
| 行く-<(重いものが)> | 水<主格> | 内に | 刻み通路<対格> |
「水は刻み通路へ流れる。」
日常の作業場面。un+対格は「〜の中へ」を示す。重性o語幹の対格は主格と同形なので、形態上は無変化だが、前置詞と語順によって対格になる。
mé plár filduló, ende
読み:メー プラール フィルドゥロー、エンデ
| mé | plár | filduló, | ende |
| <禁止・願いの打ち消し> | 割る<命令法> | 刻み通路<対格> | どうぞ |
「刻み通路を割らないでください。」
くだけた指示・依頼。mé+命令法で禁止を表す。plár は他動詞「割る」。filduló は目的語で対格だが、重性o語幹では対格が主格と同形。ende は市井の定型として添えられる。
材木のはめ込み
二つの重い材を組み合わせる際のにゅっと入る狭い切り込み。硬木構造の接合部や、工具の刃を留める溝を指す。
éso filduló gandéroun snóil
読み:エーソ フィルドゥロー ガンデーロウン スノイル
| és-o | filduló | gandér-oun | snóil |
| いる-<(重いものが)> | 刻み通路<主格> | 硬木-<双数・属格> | 狭い |
「二つの硬木のはめ込みは狭い。」
書物・技術記録風。重性子音語幹 gandér の双数属格は gandéroun。主語は filduló で、述語の形容詞 snóil は主語に一致し、重性単数主格では語尾を付けない。
krám-o filduló gandéros
読み:クラーモ フィルドゥロー ガンデーロス
| krám-o | filduló | gandér-os |
| 砕ける-<(重いものが)> | 刻み通路<主格> | 硬木-<属格> |
「硬木のはめ込みが砕ける。」
点検・事故記録。filduló は重性単数主格。属格 gandéros は「硬木の」で、はめ込みの材料・帰属を示す。krám- は自動詞。
filá(線)とdul-(下る)を組み合わせた複合語。自然の川や谷ではなく、人の手によって刻まれた狭い通路・くぼみ。高原の文化では「谷は自然の降り口、刻み通路は人の刻んだ降り口」と対比され、硬木の継ぎ目、石板の導水路、降ろし場のガイドレールを指す。文法上は重性であり、刻まれた線が「下へ導く」役割を持つため、儀式の詞では「人の手による降り口」とも詠まれる。
vélma faronár filduló só.
読み:ヴェルマ ファロナール フィルドゥロー ソー。
| vélm-a | faron-ár | filduló | só. |
| 開く-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人・主格> | 刻み通路<対格> | この<重性> |
「運び人がこの刻み通路を開く。」
落石・倒木・雪などで通れなくなった通路を、人が通り抜けられるようにする用法。主語 faronár は軽性。filduló は重性名詞で、対格は無標識。
éso filduló tén.
読み:エーソ フィルドゥロー テーン。
| és-o | filduló | tén. |
| いる-<(重いものが)> | 刻み通路<主格> | 浅い |
「刻み通路は浅い。」
作業記録のような場面。主語 filduló は重性・単数・主格で、述語形容詞 tén は重性単数主格で無語尾。
重性o語幹名詞。複合語なので第一音節に強勢が置かれるが、語末の-oは名詞化の印として独立して発音される。屈折は規則的(単主filduló、属fildúlosなど)。
filá(線)+dul-(下る)+名詞化語尾-ó。「下へ引かれた線」の意。高原では自然の「谷(kerél)」に対し、人の手によって刻まれた下降の通路を指す語として技術用語から一般語へ広がった。
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