小説
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谷
峡谷。一つの氏族が住む谷。
kramboráuma raumvirá un keréloi.
読み:クランボラウマ ラウンヴィラー ウン ケレーロイ。
| kramboráum-a | raumvirá | un | kerél-oi |
| 素早く進む-<(軽いものが)> | 噂<主格> | 内に | 谷-<与格> |
「谷では、噂が崖山羊のように早く伝わる。」
比喩用法。書物や格言で詠まれる語調。raumvirá は「言葉」系の語として軽性。un keréloi は「谷の中で」を表す。
ésa dravéna sé kerél némores
読み:エーサ ドラヴェーナ セー ケレール ネーモレス
| és-a | dravéna | sé | kerél | némor-es |
| いる-<(軽いものが)> | 氏族の谷<主格> | この<軽性> | 谷<主格> | <我々>-<属格> |
「この森は我らの谷だ。」
氏族の谷を名指す用法の文。森の氏族の言葉では、dravéna は kerél「谷」と同義として「氏族の谷筋そのもの」を指す。存在動詞は主語 dravéna に合わせて軽性。述語名詞 kerél は主格のままで置かれ、指示語 sé は名詞の後ろに置く。系譜の語りや改まった自己紹介で、わが土地としての森を言う定型になる。
山あいの谷。とくに森の帯の峡谷で、一つの氏族が住む谷を指す。森の氏族は谷ごとに暮らし、谷ごとに巫の家と焼印(kerélos šéna「谷のしるし」)をもつ。地上の地形なので重性。
重性・子音語幹。主格・対格 kerél、属 kerélos、与 keréloi、複 kerélul。綴りは〈kerela〉。
古高原語 *keréla。古い脱落で語末の母音が落ちた。森の言葉では keréla。
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