小説
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額
眉の上から髪の生えぎわまでの部分。
brúumo frúm es fréunos táses.
読み:ブルーモ フルーン エス フレウノス ターセス。
| brúum-o | frúm | es | fréun-os | tás-es. |
| 落ちる-<(重いものが)> | 血<主格> | から | 額-<属格> | <あなた>-<属格> |
「お前の額から血が垂れているぞ。」
けがを知らせるくだけた文。主語の frúm「血」が重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。es+属格で「〜から」を表す。時制の語形がないので、「垂れた」とも「垂れている」とも読める。
flúuna faronár fréun.
読み:フルーナ ファロナール フレウン。
| flúun-a | faronár | fréun. |
| 洗う-<(軽いものが)> | 運び人<主格> | 額<対格> |
「運び人が額を洗う。」
崖道を上りきった運び人が汗をぬぐう、日常の動作。fréun は体の部分なので重性の子音語幹で、対格は主格と同じ形。主語の faronár は人なので、動詞は軽性の -a をとる。語順は動詞–主語–目的語。
dúlo frúm es fréunos.
読み:ドゥーロ フルーン エス フレウノス。
| dúl-o | frúm | es | fréun-os. |
| 下る-<(重いものが)> | 血<主格> | から | 額-<属格> |
「額から血が流れ落ちている。」
怪我をした者を見て言う文。frúm は重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。液体が流れ落ちることも dúl-「下る」で言う。es+属格で「〜から」。
額帯
運び人が額にかけて背の荷を支える帯。
tául fréun só, ende.
読み:タウル フレウン ソー、エンデ。
| tául | fréun | só, | ende. |
| 取る<命令法><あなたが> | 額帯<対格> | この<重性> | どうぞ |
「この額帯を取ってくれ、頼む。」
縁の市や崖道で使う取引言葉の言い方で、むき出しの語幹に ende を添える。fréun は重性なので、指示詞は重性の só になる。重性名詞は対格の語尾がもともとないため、格語尾が落ちる取引言葉でも形は変わらない。
ténda dubrél fréun faronáres.
読み:テンダ ドゥブレール フレウン ファロナーレス。
| ténd-a | dubrél | fréun | faronár-es. |
| 織る-<(軽いものが)> | 弟妹<主格> | 額帯<対格> | 運び人-<属格> |
「年下のきょうだいが、運び人の額帯を織る。」
額帯は、運び人が額にかけて背の荷を支える帯。体の部分の名がそのまま道具の名になったもので、性は重性のまま。重性なので、対格は主格と同じ形 fréun になる。持ち主は属格 faronáres で後ろに置く。
額。目上の人の前で低くする頭の、いちばん前の部分。崖道の運び人は、額にかけた帯で背中の荷を支えるので、この語は運び人の暮らしと強く結びつき、額にかける荷帯そのものも fréun と呼ばれる。
名詞・重性・子音語幹。属 fréunos、与 fréunoi、複 fréunul。
古高原語 *fréun- から
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