小説
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小鹿
森の民が狩る小型の鹿の総称。
áura hervíña an dún.
読み:アウラ ヘルヴィーニャ アン ドゥーン。
| áur-a | hervíña | an | dún. |
| 昇る-<(軽いものが)> | 小鹿<主格> | 上手 | 丘<対格> |
「小鹿が丘を駆け上がっていく。」
森の村の日常の文。hervíña は hérvan「大鹿」に指小辞 -íña がついた軽性の a 語幹で、森の民が狩る小型の鹿を広く指す。獣は軽性なので、動詞は -a をとる。an+対格で「上手へ」。dún は重性なので、対格も主格と同じ形になる。
ésa hervíña séndoi.
読み:エーサ ヘルヴィーニャ センドイ。
| és-a | hervíña | sénd-oi. |
| いる-<(軽いものが)> | 小鹿<主格> | ここ-<与格> |
「「ここに小鹿がいる。」」
狩り場で、獲物の気配を仲間に知らせる言い方。存在は「és-+主語+場所」で表す。hervíña は軽性なので、és- は3人称単数・軽性の ésa になる。
houméran dráunai hervíñan
読み:ホウメーラン ドラウナイ ヘルヴィーニャン
| houmér-an | dráun-ai | hervíñ-an |
| 囲む-<彼らが> | 狼-<〜たちが> | 小鹿-<対格> |
「狼たちが小鹿を囲む。」
獣が獲物を四方から取り巻く場面。dráun「狼」は軽性の子音語幹で、複数主格は dráunai。hervíña「小鹿」は軽性a語幹で、単数対格は hervíñan。
麝香鹿
麝香をとる小型の鹿。香の材料として、とくにこの意味で使う。
sén hervíña, ende.
読み:セーン ヘルヴィーニャ、エンデ。
| sén | hervíña, | ende. |
| 見る<命令法><あなたが> | 麝香鹿 | どうぞ |
「麝香鹿(の香)を見てくれ、頼む。」
縁の市の取引言葉。格語尾が落ちて hervíña はむき出しの形になり、動詞もむき出しの語幹 sén で言う。ende は願望法の語尾が固まった「頼む」。交易の場では、hervíña はとくに香の材料をとる麝香鹿と、その産物を指す。
tóra hervíña té, tául élan ré brolénde ráuvan gleinó.
読み:トーラ ヘルヴィーニャ テー、タウル エーラン レー ブロレンデ ラウヴァン グレイノー。
| tór-a | hervíña | té, | tául | él-an | ré | brol-énd-e | ráuvan | gleinó. |
| 来る-<(軽いものが)> | 麝香鹿<主格> | あの<軽性> | 取る<命令法><あなたが> | <3人称単数・軽性>-<対格> | <〜と(節)> | 作る-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 森の巫<主格> | 護符<対格> |
「あの麝香鹿が来る。森の巫が護符を作れるよう、あれを獲れ。」
森の氏族の長が狩人に命じる、下向きの言い方。hervíña は軽性なので、指示詞は軽性の té になる。té には強勢を置き、読点で区切るので、関係節ではないとわかる。目的は「ré+願望法」で表す。この願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしいこと」を表す。護符 gleinó は重性の o 語幹なので、対格も主格と同じ形になる。
森の民が狩る小型の鹿の総称。麝香をとる麝香鹿もこの語で呼ぶ。語の作りは「小さな大鹿」だが、大鹿の子どもではなく別の種類の鹿を指す。大鹿の子を言うときは hérvan に別の語を添える。
軽性・a語幹(①型、語根に強勢)。対 hervíñan、複 hervíñai。
hérvan「大鹿」+指小の接尾辞 -íña。
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