hérvan

品詞
名詞
意味
大鹿
発音
[ˈhervan]
読み
ヘルバン
分野
動物・植物

意味

  1. 大鹿

    森の帯にすむ角の大きな鹿。王と貴族の狩りの獲物。

    kúulim kréinul hérvanes.

    読み:クーリン クレーヌル ヘルヴァネス。

    kúul-imkréin-ulhérvan-es.
    煮る-<私が>骨-<〜たちを>大鹿-<属格>

    「大鹿の骨を煮る。」

    台所の言葉。骨を煮出して汁をとる。kréin は重性の子音語幹で、複数対格は主格と同じ -ul。属格 hérvanes は名詞の後ろに置く。

    ké ésa éndra téndoi? na ésa éndra, ésa hérvan.

    読み:ケー エーサ エンドラ テンドイ?ナ エーサ エンドラ、エーサ ヘルヴァン。

    kéés-aéndraténd-oi?naés-aéndra,és-ahérvan.
    <〜か>いる-<(軽いものが)>人<主格>あそこ-<与格><〜ない>いる-<(軽いものが)>人<主格>いる-<(軽いものが)>大鹿<主格>

    「「「あそこに人がいるか?」「いや、人じゃない。大鹿だ。」」」

    二人の発話。「はい」「いいえ」にあたる語がないので、問いの動詞を繰り返し、na をつけて否定の答えにしている。éndra は、獣と区別した「人」を指す。人も大鹿も軽性なので、動詞はどちらも ésa になる。

    sén, ésa hérvan téndoi!

    読み:セーン、エーサ ヘルヴァン テンドイ!

    sén,és-ahérvanténd-oi!
    見る<命令法><あなたが>いる-<(軽いものが)>大鹿<主格>あそこ-<与格>

    「「見ろ、あそこに大鹿がいる。」」

    森で角の大きな鹿を見つけたときのくだけた叫び。hérvan は獣なので軽性の子音語幹で、存在の動詞は ésa になる。大鹿は王と貴族だけが狩ってよい獲物なので、森の民にとっては「見るだけの獣」である。

    mé taulésa hérvanan.

    読み:メー タウレーサ ヘルヴァナン。

    métaul-és-ahérvan-an.
    <禁止・願いの打ち消し>取る-<〜すべし>-<(軽いものが)>大鹿-<対格>

    「大鹿を獲らぬこと。」

    法典や王の森の触れ書きに見られる当為法の文。主語を言わないので一般の人が主語になり、軽性の -a をとる。当為法の -és- が強勢を奪うので、語根 tául- の ´ は消える。軽性の子音語幹の対格は -an になる。

    þróuma hérvan.

    読み:スローマ ヘルヴァン。

    þróum-ahérvan.
    死ぬ<〜し終えた>-<(軽いものが)>大鹿<主格>

    「大鹿が死んだ。」

    狩猟の場面で動物の死を告げる、ごく普通の報告の文。動物は軽性なので、動詞は完了語根 þróum- に3人称単数・軽性の -a がつく。

解説

森の帯にすむ、角の大きな鹿。王と貴族だけが狩ってよい獣とされ、森の民がこれを狩るのは禁じられている。年齢は角の枝分かれの数で言い表すが、これは大鹿を数えているのではなく角の形を言うものとされる。貴族の鷹狩りや宴の話題、宮廷詩の題材としてよく出てくる。

文法

軽性・子音語幹(②型)。対 hérvanan、属 hérvanes、複 hérvanai。

語源

古高原語 *hérvana の主格語尾が古い脱落で落ちた形(綴り〈hervana〉)。語根 herv-「枝分かれする」に由来し、角の枝を指したとされる。

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