小説
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抜ける
息・声・煙などが、狭い孔や隙間から細く長く出ていく。
huenéra þóuma es kórvos.
読み:フエネーラ ソーマ エス コルヴォス。
| huenér-a | þóuma | es | kórv-os. |
| 抜ける-<(軽いものが)> | 煙<主格> | から | 倉-<属格> |
「倉から、細く煙が抜けていく。」
日常。倉の隙間や入り口から、細い煙が静かに抜ける描写。主語 þóuma は軽性なので動詞は -a で受ける。源は es + 属格で表す。勢いよく吹き出す煙には使わない。
huenéra hueníña
読み:フエネーラ フエニーニャ
| huenér-a | hueníña |
| 抜ける-<(軽いものが)> | ため息声<主格> |
「ため息声が漏れる。」
炉ばたでの日常的な場面。感情を伴う小さな声が、自然に外へもれる意。
snǘlim, duói huenéra hueníña
読み:スニューリン、ドゥオイ フエネーラ フエニーニャ
| snǘl-im, | duói | huenér-a | hueníña |
| 働く-<私が>, | それから | 抜ける-<(軽いものが)> | 作業中の漏れ声<主格> |
「働いていると、うっかり声が漏れる。」
作業の合間の場面。duói で、作業と声の漏れを継起につなげる。
ため息のように漏れる
弱さや気配を伴って、かすかに漏れて出る。
huenéra húena un sóndelei.
読み:フエネーラ フーエナ ウン ソンデレイ。
| huenér-a | húena | un | sóndel-ei. |
| 抜ける-<(軽いものが)> | ため息<主格> | 内に | 書物-<与格> |
「書物のなかで、ため息が漏れる。」
書物・文学的な表現。文章の行間から語り手の心持ちが漏れ出る意。húena は軽性。抽象的な場にも un + 与格を用いる。感情を直接述べるのではなく、静かににじませる書き方。
「ため息」を意味する語から動詞化された婉曲的な語。息・声・煙などが、孔や隙間から、ため息のように細く、やや弱く、長く抜けていくことを表す。単なる漏出ではなく、内側の気配や心持ちまで外へもれるような含みがある。炉の壁の割れ目から細く上る煙、戸口から逃れる声、寒さで白く漏れる息などに使い、破裂音や激しい風には使わない。改まった場では、息や声について遠回しに言う語として好まれる。
自動詞。名詞語幹 húen- に動詞化接辞 -ér- を付けた派生動詞。接辞が強勢をとり、語幹の母音は無強勢になる。
húena「ため息」+-ér-「名詞から動詞を作る接辞」
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