小説
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壺
雑穀の量の単位。十枡。
monlína andaulóura téir kúrmul trélmoi
読み:モンリーナ アンダウローラ テール クルムル トレルモイ
| monlín-a | andaulóura | téir | kúrm-ul | trélm-oi |
| 並べる-<(軽いものが)> | 祖母<主格> | 三 | 壺-<〜たちを> | 棚-<与格> |
「祖母は棚の上に三つの壺を並べる。」
日常の倉・棚まわりの言い方。棚のような場所は裸の与格で置く。数量を示す数詞は名詞の前に置く。
múndula dórin nímbo es kúrmos.
読み:ムンドゥラ ドーリン ニンボ エス クルモス。
| múndul-a | dórin | nímbo | es | kúrm-os. |
| 注ぐ-<(軽いものが)> | 男<主格> | 乳<対格> | から | 壺-<属格> |
「男が壺から乳を注ぐ。」
大きな器からの注ぎ。es+属格 kúrm-os で出所を表す。この意味では、大きな器から小器へ少量を慎重に移す含意がある。
gǘl sáko es kúrmos, ende.
読み:ギュール サーコ エス クルモス、エンデ。
| gǘl | sáko | es | kúrm-os, | ende |
| 取り出す<命令法><あなたが> | 塩<対格> | から | 壺-<属格> | どうぞ |
「壺から塩を取り出してくれ、頼む。」
家庭・倉での日常的な依頼。命令法2人称は語幹のむき出し gǘl。sáko は重性o語幹で、対格も無標。es kúrmos は壺からの出所。ende は願望語尾が固まった「どうぞ」。日常では目的語が容器から出して並べるまでを含み、塩を量るための下準備を言う。
táulim kúrmo es krunþrénos.
読み:タウリン クルモ エス クルンスレーノス。
| tául-im | kúrmo | es | krunþrén-os |
| 取る-<私が> | 壺<対格> | から | 物の置かれる段-<属格> |
「私は棚から壺を取る。」
日常の炉辺での用事。前置詞 es に重性名詞の属格 -os を伴って「〜から」を表す。krunþrén は台そのものよりも、物の置される段の高さの面を指す。動詞 tául- の目的語は kúrmo で、属格句は文の後ろに置かれている。
大壺
雑穀を納める素焼きの大きな壺。
káulo kúrmo só un aurándoi.
読み:カウロ クルモ ソー ウン アウランドイ。
| kául-o | kúrmo | só | un | auránd-oi |
| 満ちる-<(重いものが)> | 大壺<主格> | この<重性> | 内 | 社-<与格> |
「この大壺は社の中で満ちている。」
祭祀で、社のうちに置かれた大壺が満ちていることを述べる言い方。動詞は自動詞「満ちる」で、重性 o 語幹の主語に一致する。
éso kúrmo véun só un kórvoi.
読み:エーソ クルモ ヴェウン ソー ウン コルヴォイ。
| és-o | kúrmo | véun | só | un | kórv-oi |
| 存在-<(重いものが)> | 大壺<主格> | 空の | この<重性> | 内 | 倉-<与格> |
「この空の大壺は倉の中にある。」
倉庫での所在確認に使う日常の表現。大壺そのものを指す用法で、量としての用法ではない。形容詞は名詞句内で大壺を修飾し、指示詞が名詞句を閉じる。
雑穀を納める倉の大壺と、その量の単位。十枡(rimbó)で一壺。倉の司の税、町の倉の蓄え、穀物商の証文は壺で書く。壺の肩には、中身の量を数字で刻む。
重性・o語幹。属 kúrmos、与 kúrmoi、複 kúrmul。
古い語。素焼きの壺を指で叩いた音をまねたとする説がある。
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