小説
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乾酪
毛山羊の乳から作る乾いたチーズ。
méiran ólmarai kailó kelárail.
読み:メーラン オルマライ カイロー ケラーライル。
| méir-an | ólmar-ai | kailó | kel-ár-ail. |
| 与える-<彼らが> | 年長者-<〜たちが> | 乾酪<対格> | 伐る-<〜する人>-<〜らに> |
「年長者たちが樵たちに乾酪を与える。」
主語が複数なので、動詞は3人称複数の -an をとる。語順は動詞–主語–目的語–与格(受け手)。受け手の kelár「樵」は軽性の子音語幹で、複数与格は -ail。kailó「乾酪」は重性o語幹の名詞で、対格も主格と同じ形。
bróla kelár kailó.
読み:ブローラ ケラール カイロー。
| bról-a | kel-ár | kailó. |
| 作る-<(軽いものが)> | 伐る-<〜する人> | 乾酪<対格> |
「樵が乾酪を作る。」
毛山羊の乳から乾酪をこしらえることを言う、日常の文。kailó は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。主語は人なので、動詞は軽性の -a をとる。
éso kailó ível náum.
読み:エーソ カイロー イーヴェル ナウン。
| és-o | kailó | ível | náum. |
| いる-<(重いものが)> | 乾酪<主格> | 新しい | 柔らかい |
「できたての乾酪は柔らかい。」
食べ物の手ざわりを言う日常の文。kailó「乾酪」は重性なので、修飾語の ível も述語の náum も重性・主格の形(語尾なし)になる。名詞句は「名詞–形容詞」の順で、述語はその後ろに来る。
ésau þovríl si kailó séndoi.
読み:エーサウ ソヴリール シ カイロー センドイ。
| és-au | þovríl | si | kailó | sénd-oi. |
| いる-<双数> | 茶<主格> | と | 乾酪<主格> | ここ-<与格> |
「「ここに茶と乾酪がある。」」
客を炉端に迎えて、茶と乾酪を出すときの言い方。存在の文で、繋辞 és- が先頭に来る。単数の名詞が si で二つ並んでいるので、動詞は双数 ésau になる。双数の動詞は性を区別しないので、この文からは þovríl の性はわからない。
méirim kailó si sáko torárei.
読み:メーリン カイロー シ サーコ トラーレイ。
| méir-im | kailó | si | sáko | torár-ei. |
| 与える-<私が> | 乾酪<対格> | と | 塩<対格> | 客-<与格> |
「客に乾酪と塩をさしあげる。」
もてなしの言い方。語順は「動詞–目的語–受け手の与格」。kailó も sáko も重性なので、対格は主格と同じ形になる。客に塩をひとつまみ添えて出すのは、最高の礼とされる。
nelisénde autorár kailó só.
読み:ネリセンデ アウトラール カイロー ソー。
| nelis-énd-e | au-torár | kailó | só. |
| 召し上がる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-客<主格> | 乾酪<対格> | この<重性> |
「お客様に、この乾酪を召し上がっていただきたく存じます。」
段の高い客への上向きの言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の客を au- のついた3人称の主語として扱う。nélis- は「食べる」の尊敬の補充形で、強勢が -énd- に移る。kailó は重性なので、指示詞は重性の só になる。
毛山羊の乳を固めて乾かしたチーズのような保存食。旅や崖道の荷にも携えられ、運び人の弁当の定番でもある。
重性・o語幹(-ó に強勢)。属 kailós、複 kailúl。
káil「乾いた」+ -ó「〜するもの(重)」。「乾いたもの」の意。
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