krénmo

品詞
名詞
意味
環(輪)
発音
[ˈkrenmo]
読み
クレンモ
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 環(輪)

    円環状の固定部材。綱をかける、体にかけるといった用途の、据えられた輪。車輪(回る円盤)ではない。

    ké éso krénmo tásei?

    読み:ケー エーソ クレンモ ターセイ?

    kéés-okrénmotás-ei?
    <〜か>いる-<(重いものが)>環<主格><あなた>-<与格>

    「あなたに環はあるか。」

    日常の尋ね。所有や存在は「ある」+持ち主の与格で表す。krénmo は重性o語幹で、主格と対格が同形。éso は主語 krénmo に一致して重性単数の語尾 -o。

    sénim krénmo un kórvoi.

    読み:セーニン クレンモ ウン コルヴォイ。

    sén-imkrénmounkórv-oi.
    見る-<私が>環<対格>内に倉-<与格>

    「私は倉の中に環を見る。」

    日常の作業場面。sén- の目的語 krénmo は重性o語幹の単数で、対格語尾がなく主格と同形。un+与格で「〜の中に」。

    krémero krénmo krélvoi

    読み:クレーメロ クレンモ クレルヴォイ

    krémer-okrénmokrélv-oi
    環に掛かる-<(重いものが)>環<主格>鉤-<与格>

    「輪が鉤に掛かっている。」

    krémer-の自動詞用法で、輪や鉤に捕まって懸かっている状態を表す。krénmoが重性主語なので、動詞は3人称単数・重性の-oをとりkrémeroとなる。掛かり先は与格で示す。

    lúin dúlo funelfáron, krémero krénmo fúneloi

    読み:ルーイン ドゥーロ フネルファーロン、クレーメロ クレンモ フーネロイ

    lúindúl-ofunelfáron,krémer-okrénmofúnel-oi
    とき下る-<(重いものが)>綱荷<主格>,環に掛かる-<(重いものが)>環<主格>綱-<与格>

    「綱荷が下りるとき、輪は綱に掛かっている。」

    手順書的な文。lúin「〜とき」の節は主節の前に置く。主語のkrénmoが重性なので、動詞はkrémero。掛かり先の綱は与格fúneloi。

解説

円環状の固定部材の総称。金属・木・石を円形に加工し、綱をかける、体にかける、荷を吊るといった固定点として据えられた輪を指す。車輪(þúrnmo「回る円盤」)とは別物で、回らずに据えられた輪の形そのものを名にする。降ろし場の崖壁に打ち込まれた鋼の環、丸太道の腕木に括り付けた木の輪、荷札に結んだ飾りの輪、体にかけた飾りの環まで、すべての「輪」に使える。縁の肩の綱番が、日々の点検や交換の場で使う基本的な語である。

文法

重性・子音語幹(③型)。主格と対格は同じ形(krénmo)。

語源

古高原語 *krénmo から。*krén-「回る・囲む」の古い語根に、-mo「(据えられた)もの」の古い名詞化接辞がついた形。強勢が語末の -mo にあったため、古い脱落(強勢音節の直後の鼻音・流音に続く語末母音の脱落)の対象外だった。

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