króir-

品詞
動詞
意味
近づく
発音
[ˈkroir]
読み
クロイル
分野
基本動作

意味

  1. 近づく

    空間的に相手や場所に寄る。近づき先は与格、または方向の前置詞句で取る。

    króira elþíña.

    読み:クロイラ エルシーニャ。

    króir-aelþíña.
    近づく-<(軽いものが)>火の粉<主格>

    「火の粉が近づいてくる。」

    炉仕事や夜の作業で、散った火の粉が迫る日常の光景。灰 eelþó や煤 súm とは別に、点く小さな粒として数える語。ここでは見出し形 elþíña を単数主格として使っている。複数は elþíñai で、動詞は軽性複数の -an を受ける。

    króiro nébro orénoi.

    読み:クロイロ ネーブロ オレーノイ。

    króir-onébroorén-oi.
    近づく-<(重いものが)>霧<主格>縁-<与格>

    「霧が縁へ近づいてくる。」

    意味1。近づき先は裸の与格で取る。主語 nébro は重性o語幹なので、動詞は3人称単数・重性の語尾 -o をとる。縁付近で霧が迫るさまを言う日常の文。

    króiro plondó!

    読み:クロイロ プロンドー!

    króir-oplondó!
    近づく-<(重いものが)>崖崩れ<主格>

    「崖崩れが近づいている。」

    日常的な警告。主語 plondó は重性o語幹の単数なので、動詞は3人称単数・重性の語尾 -o を取る。主語の代名詞は省略される。

  2. 関係・地位・心づかいが近づく

    人と人の間隔、または双方の段・距離が縮まり、親しい状態や同等に近い状態になる。

    króirau faronár si orenvandár.

    読み:クロイラウ ファロナール シ オレンヴァンダール。

    króir-aufaronársiorenvandár.
    近づく-<双数>運び人<主格>と縁商人<主格>

    「運び人と縁商人が近づいた。」

    意味2。単数の名詞二つを si で並べると、動詞は双数になる。運び人と縁商人はもともと立場や交際の距離が遠い二者なので、この言い方には関係・序列の間隔が縮まったという含みが出やすい。市での交際や、記録にあられた交流を言う文。

解説

距離・幅・隔たりが縮み、相手方に寄る動作を表す動詞。来る tór- が相手の位置から見た来訪を指すのに対し、króir は主動的に距離を詰める動きを指す。空間的な接近だけでなく、関係・序列・心づかいの間隔が縮まることにも使う。

文法

動詞語根。主語は接近するもの。近づき先は与格、または方向の前置詞句で取る。直説法では法の接尾辞がなく、語根に人称語尾が直接つく。

語源

古高原語 *króira- から、語末の -a が落ちた動詞語根。

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