小説
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若菜
雨期の初めに摘む、食べられる若い草。
lúin tóra reinálva, snáula lénþa.
読み:ルーイン トーラ レイナルヴァ、スナウラ レンサ。
| lúin | tór-a | reinálva, | snául-a | lénþa. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 雨期<主格> | 生える-<(軽いものが)> | 若菜<主格> |
「雨期が来ると、若菜が生える。」
暦や書物の記述向きの文。lúin で「〜すると」と時節の到来を導く。reinálva「雨期」を主語に置き、雨を「上から来るもの」として軽性の形 tór-a で受ける。若菜 lénþa は単数の総称として扱う。自動詞 snául-「生える」は主語 lénþa に一致し、3人称単数・軽性の snául-a となる。
ké þínes lénþan?
読み:ケー シーネス レンサン?
| ké | þín-es | lénþa-n? |
| <〜か> | 摘む-<あなたが> | 若菜-<対格> |
「若菜を摘むのか。」
日常会話での問い。疑問の小辞 ké を文頭に置く。動詞 þín-「摘む」の2人称単数現在 þín-es。若菜 lénþa は軽性a語幹として、語幹 lénþa に目的語の対格接辞 -n をつけ lénþa-n とする。上向きの礼法場面では2人称を使わず、推量法や願望法に言い換える。
雨期の初めに、畑のあぜや石垣の根もと、崖の肩の草地に萌え出る、食べられる若い草の総称。雑穀が実る前の、倉が乏しい時期の大事な食べ物で、娘や子どもが雨の中を摘んで歩く。毒のある草とまぎらわしいものもあり、見分けは年長の女が教える。
軽性・a語幹(語根に強勢)。対 lénþan、属 lénþes、複 lénþai。
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