小説
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枚
紙などの薄いものを数える単位。
lísim dáu lénau sáindarar.
読み:リーシン ダウ レーナウ サインダラル。
| lís-im | dáu | lén-au | sáindar-ar. |
| 書く-<私が> | 二 | 枚-<双数> | 証文-<〜らの> |
「証文を二枚書く。」
量の名詞の使い方。dáu「二」の後ろでは、量の名詞 lén が双数 lénau になる。数えるもの sáindar は複数属格になる。取引では、同じ証文を二枚書いて両方が一枚ずつ持つことが多い。
lísan lisárai slúumbar lénar sáindarar.
読み:リーサン リサーライ スルーンバル レーナル サインダラル。
| lís-an | lis-ár-ai | slúumbar | lén-ar | sáindar-ar. |
| 書く-<彼らが> | 書く-<〜する人>-<〜たちが> | 一万 | 枚-<〜らの> | 証文-<〜らの> |
「書記たちは証文を一万枚書く。」
書の司の仕事の多さを言う、帳簿や報告で使う言い方。slúumbar は slúun・sénþar と同じく名詞として働き、量の名詞 lén「枚」を複数属格でとる。その lén がさらに証文 sáindar を複数属格でとるので、属格が二つ続く。
vírim sélu lénar sáindarar, na vírim slúun.
読み:ヴィーリン セール レーナル サインダラル、ナ ヴィーリン スルーン。
| vír-im | sélu | lén-ar | sáindar-ar, | na | vír-im | slúun. |
| 言う-<私が> | 泥の千 | 枚-<〜らの> | 証文-<〜らの> | <〜ない> | 言う-<私が> | 千 |
「私が言っているのは泥の千枚の証文だ。陸の千ではない。」
縁の市で、数の取り違えを防ぐための念押し。sélu も slúun と同じく、量の名詞を複数属格でとる。干潟の数え方の1728枚なのか、高原の1000枚なのかを、二つの語を言い分けてはっきりさせている。
ké lísa lisár fáir lénais sáindarar?
読み:ケー リーサ リサール ファイル レーナイス サインダラル?
| ké | lís-a | lis-ár | fáir | lén-ais | sáindar-ar? |
| <〜か> | 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人・主格> | 四 | 枚-<〜たちを> | 証文-<〜らの> |
「書記は証文を四枚書くのか。」
同じ段か下の段の相手への問い。lén は軽性の子音語幹で、三以上の数の後ろでは複数になる。ここでは目的語なので、複数対格の lénais になる。数えるもの sáindar は複数属格。目上の人に尋ねるときは、ké を使わず推量法で尋ねる。
pándir téir lénais!
読み:パンディル テール レーナイス!
| pánd-ir | téir | lén-ais! |
| 刷る-<皆で〜せよ> | 三 | 枚-<〜たちを> |
「皆で三枚刷れ。」
刷りの工房で、上の者が下の者たちに言う命令。命令法の2人称複数は -ir をつけて作る。語幹の後ろに語尾が続くので、nd は削られずに残る。2人称単数なら語幹がむき出しになり、語末の nd が n に削られて pán となる。
rímba senár téir lénais plénur.
読み:リンバ セナール テール レーナイス プレーヌル。
| rímb-a | sen-ár | téir | lén-ais | plén-ur |
| 数える-<(軽いものが)> | 見る-<〜する人> | 三 | 枚-<〜たちを> | 板-<〜らの> |
「目付が板材を三枚数える。」
検めの場面。平らな部材を数える量の名詞 lén は軽性で、目的語としての三枚は lén-ais。数えられる板は複数属格 plénur にして量の名詞の後ろに置く。
snauléndan lénþai!
読み:スナウレンダン レンサイ!
| snaul-énd-an | lénþ-ai! |
| 生える-<〜しますように>-<彼らが> | 若菜-<〜たちが> |
「若菜たちが育ちますように!」
儀礼・祈願。願望法3複 -énd-an。語根の強勢が消え、接辞 -énd- に移る。
anórel, na snáulan lénþai.
読み:アノーレル、ナ スナウラン レンサイ。
| anórel, | na | snául-an | lénþ-ai. |
| 昨日 | <〜ない> | 生える-<彼らが> | 若菜-<〜たちが> |
「昨日、若菜は伸びなかった。」
書物・記録。場面枠の anórel の後に否定 na を動詞の直前に置く。
þínim lénþan sórel
読み:シーニン レンサン ソーレル
| þín-im | lénþ-an | sórel |
| 摘む-<私が> | 若菜-<対格> | 今日 |
「今日、若菜を摘む。」
日常の草摘み。主語の「私」は語尾 -im で示し、代名詞は省く。時間表現 sórel は文後に置いた。
ké þínes lénþan
読み:ケー シーネス レンサン
| ké | þín-es | lénþ-an |
| <〜か> | 摘む-<あなたが> | 若菜-<対格> |
「若菜を摘むのか。」
日常の素朴な問い。ké が文頭に立ち、2人称単数の語尾 -es で主語を表す。
lenþéra endríña lénþan.
読み:レンセーラ エンドリーニャ レンサン。
| lenþér-a | endríña | lénþ-an. |
| 若菜を摘む-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 若菜-ACC. |
「子どもが若菜を摘む。」
基本のVSO。主語 endríña が軽性単数なので動詞は3人称単数・軽性の -a。若菜 lénþa の対格は lénþan。
紙などの薄いものを数える量の名詞。「数詞+lén+数えるものの複数属格」の形で使う(téir lénai plánar のように)。紙は言葉を載せて昇るものなので、この量の名詞も軽性。帳簿や荷札ではほぼ必ず使い、会話では省くことが多い。
量の名詞。軽性・子音語幹。複数 lénai。
古高原語 *léno から(古い語末母音の脱落:強勢のある音節の後ろで n に続く強勢のない語末母音 o が落ちた)
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