lúum-

品詞
動詞
意味
ご覧になる
辞書形
lúuma
発音
[ˈluuma]
読み
ルーマ
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. ご覧になる

    目上の人が見ることを高めて言う。

    luuménde ausenár plánan sé.

    読み:ルーメンデ アウセナール プラーナン セー。

    luum-énd-eau-sen-árplán-ansé.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>帳簿-<対格>この<軽性>

    「目付殿に、この帳簿をご覧いただきたく存じます。」

    上向きの依頼。命令法の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の相手を主語の「目付殿」として扱う。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。下向きなら sén plánan sé!、縁の市なら sén plána, ende. と言う。

    lísa lisár sáindaran si lúuma ausenár.

    読み:リーサ リサール サインダラン シ ルーマ アウセナール。

    lís-alis-ársáindar-ansilúum-aau-sen-ár.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>証文-<対格>とご覧になる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「書記が証文を書き、目付殿がご覧になる。」

    si で文と文を並べる。二つめの文は、同じ目的語を受けるので目的語の枠を空けてよい(1.2節)。

    luuménde ilána aursáres sélvanan.

    読み:ルーメンデ イラーナ アウルサーレス セルヴァナン。

    luum-énd-eilánaaursár-essélvan-an.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)>祖先の星<主格>祖先-<属格>セルヴァン-<対格>

    「祖先の星が、セルヴァンを見守ってくださいますように。」

    祀りの席で唱える祈りの句。祖先の星は目上なので、「見る」の尊敬の補充形 lúum- を願望法で使う。強勢は -énd- に移り、3人称単数・軽性の語尾は -e になる。

    lúuma aldár sé sáindaran.

    読み:ルーマ アルダール セー サインダラン。

    lúum-aaldársésáindar-an.
    ご覧になる-<(軽いものが)>王この<軽性>証文-<対格>

    「この座(朕)は、証文を見た。」

    王は自分を「我」と言わず、aldár sé「この座」と3人称で言う。そのため、動詞は3人称単数・軽性になり、自分の行いにも尊敬の補充形 lúum- を使う。時制がないので「見る」とも「見た」とも訳せる。

    luuménde aldár áuren sáindaran sé.

    読み:ルーメンデ アルダール アウレン サインダラン セー。

    luum-énd-ealdáráur-ensáindar-ansé.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)>座<主格>高い-<〜した・〜された>証文-<対格>この<軽性>

    「高き座に、この証文をご覧いただきたく存じます。」

    宮廷で王に書きものを差し出すときの、上向きの依頼。命令の代わりに願望法の3人称を使い、「見る」は尊敬の補充形 lúum- にする。aldár áuren「高き座」は王の位の総称で、今の王はふつうこれだけで指す。

    lúin glóira ausenár, luuménde sáindaran sé.

    読み:ルーイン グロイラ アウセナール、ルーメンデ サインダラン セー。

    lúinglóir-aau-sen-ár,luum-énd-esáindar-ansé.
    ときお越しになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)>証文-<対格>この<軽性>

    「目付殿がお越しになりましたら、この証文をご覧いただきたく存じます。」

    縁の市で、都の手代のような者が改まって言う依頼。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。後半の主語は前半と同じ目付なので、言わずに省いている。命令の代わりに願望法の3人称を使い、lúum-「見る」の尊敬の補充形を使う。

    lúuma ausenár sáindaran némes.

    読み:ルーマ アウセナール サインダラン ネーメス。

    lúum-aau-sen-ársáindar-anném-es.
    ご覧になる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>証文-<対格><私>-<属格>

    「目付殿が私の証文をご覧になる。」

    縁の市で、目付が証文を検めることを高めて言う直説法の文。lúum- は「見る」sén- の尊敬の補充形。名詞の ausenár は補充形を使わず、sén- に -ár と au- をつけて作る。所有者の属格 némes は名詞の後ろに置く。

    luuméla aulisár nébro?

    読み:ルーメーラ アウリサール ネーブロ?

    luum-él-aau-lis-árnébro?
    ご覧になる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>霧<対格>

    「書記の方は、霧をご覧になったでしょうか。」

    推量法を使った上向きの問い。目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法で推し量る。強勢が -él- に移るので、語根の ´ は消える。霧 nébro は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。霧期の始まりを確かめる問いとして使われる。

    léimim fáron séndoi ré luuménde ausenár ó.

    読み:レーミン ファーロン センドイ レー ルーメンデ アウセナール オー。

    léim-imfáronsénd-oiréluum-énd-eau-sen-áró.
    置く-<私が>荷<対格>ここ-<与格>ようにご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人><3人称単数・重性>

    「「目付殿がご覧になれるよう、荷をここに置きます。」」

    縁の市で荷を検めてもらうときの言い方。ré と願望法を組み合わせると目的を表す。ここでの願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしい」という意味を表す。ó は荷を受ける重性の代名詞で、主格と対格が同じ形。

    sáindaran pél luuméla ausenár?

    読み:サインダラン ペール ルーメーラ アウセナール?

    sáindar-anpélluum-él-aau-sen-ár?
    証文-<対格>どのご覧になる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>

    「目付殿は、どの証文をご覧になるのでしょうか。」

    上向きの問い。ké は使わず、推量法で推し量る形にする。尊敬の補充形 lúum- に推量法の -él- がつくので、強勢が接尾辞に移る。疑問の名詞句 sáindaran pél は文頭に出す。

    na lúuman aursárai séndo, lúin tóro nébro es orénos.

    読み:ナ ルーマン アウルサーライ センド、ルーイン トーロ ネーブロ エス オレーノス。

    nalúum-anaursár-aiséndo,lúintór-onébroesorén-os.
    <〜ない>ご覧になる-<彼らが>祖先-<〜たちが>この世<対格>とき来る-<(重いものが)>霧<主格>から縁-<属格>

    「縁から霧が上がってくるとき、祖先はこの世をご覧にならない。」

    霧期を恐れる理由を語る言い方。ここでの séndo は話し手のいる場所ではなく、上(天)と下(干潟・地の底)のあいだにある、人の生きる「中の世界」を指す。祖先には「見る」の尊敬の補充形 lúum- を使う。祖先は数えないので、複数はひとまとまりの「方々」の意味になる。

    lúuman aursárai séndo es élvares.

    読み:ルーマン アウルサーライ センド エス エルヴァレス。

    lúum-anaursár-aiséndoesélvar-es.
    ご覧になる-<彼らが>祖先-<〜たちが>この世<対格>から天-<属格>

    「祖先は天からこの世をご覧になる。」

    祖先祀りの詞の一句。上の世界 élvar と、中の世界 séndo が対になる。祖先の行いには尊敬の補充形 lúum- を使う。séndo は重性なので、対格も主格と同じ形になる。

    ésa ómbra lúumen aursárar.

    読み:エーサ オンブラ ルーメン アウルサーラル。

    és-aómbralúum-enaursár-ar.
    いる-<(軽いものが)>すべて<主格>ご覧になる-<〜した・〜された>祖先-<〜らの>

    「すべては、ご先祖さまがご覧になっている。」

    祖先祀りや戒めの場で使う、改まった言い方。「見る」の尊敬の補充形 lúum- の分詞に、行為者を表す複数属格 aursárar を添えている。祖先は数えないので、複数はひとまとまりの「方々」を表す。

    luuménde ausenár ombár fáronul.

    読み:ルーメンデ アウセナール オンバール ファーロヌル。

    luum-énd-eau-sen-árombárfáron-ul.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>十荷-<〜たちを>

    「目付殿に、十の荷をお検めいただきたく存じます。」

    縁の市で、都の手代が目付に頼むときの改まった言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使う。lúum- は「見る」の尊敬の補充形で、強勢が -énd- に移るので語根の ´ は消える。数えているのは目上の人ではなく荷なので、数詞を使ってよい。

    drénim es orénos, ré luuménde ausenár sáindaran sé.

    読み:ドレーニン エス オレーノス、レー ルーメンデ アウセナール サインダラン セー。

    drén-imesorén-os,réluum-énd-eau-sen-ársáindar-ansé.
    伺う-<私が>から縁-<属格><〜と(節)>ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>証文-<対格>この<軽性>

    「目付殿にこの証文をご覧いただきたく、縁から伺いました。」

    役所に用事で出向き、来た目的を述べるときの決まった言い方。時制の形がないので、drénim は「伺う」とも「伺った」とも訳せる。目的を表す ré の節では願望法を使う。その中でも、目上の人は職名に au- をつけた3人称で主語にし、「見る」の尊敬の補充形 lúum- を使う。

    luuménde aurél kumbór ámbel só.

    読み:ルーメンデ アウレール クンボール アンベル ソー。

    luum-énd-eaurélkumbórámbelsó.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)>あの方<主格>青銅<対格>金色のこの<重性>

    「あの方に、この金色の青銅をご覧いただきたく存じます。」

    上向きの依頼で、尊敬の補充形 lúum- の願望法を使う。青銅 kumbór は金属なので重性で、指示詞も重性の só になる。鋳物師の家の使いが器を差し出すような改まった場面の言い方。

    lúin ésa snélo élvares dréum, lúuman aursárai némoran.

    読み:ルーイン エーサ スネーロ エルヴァレス ドレウン、ルーマン アウルサーライ ネーモラン。

    lúinés-asnéloélvar-esdréum,lúum-anaurs-ár-ainémor-an.
    ときいる-<(軽いものが)>天の屋根<主格>天-<属格>黒いご覧になる-<彼らが>昇る<〜し終えた>-<〜する人>-<〜たちが><我々>-<対格>

    「天の屋根が黒いときも、祖先は我々をご覧になっている。」

    雨期に星が見えなくても不安がらない理由を説く、信仰の言い方。雲は上の層に属するので、祖先は屋根の上から変わらず下界を見ていると考えられている。snélo は重性の語形だが、この意味では一致が軽性になる(ésa)。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。

    luuménde ausenár símbo só.

    読み:ルーメンデ アウセナール シンボ ソー。

    luum-énd-eau-senársímbosó.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-目付印<対格>この<重性>

    「目付殿に、この印をご覧いただきたく存じます。」

    市で、手代などが目付にじかに頼むときの上向きの話し方。目の前の相手を2人称で呼ばず、ausenár「目付殿」を3人称の主語にして、願望法で言う。símbo「印」は重性なので、対格は主格と同じ形で、指示詞も só になる。

    lúuma elþá aursáres némoran.

    読み:ルーマ エルサー アウルサーレス ネーモラン。

    lúum-aelþáaursár-esnémor-an.
    ご覧になる-<(軽いものが)>火<主格>祖先-<属格><我々>-<対格>

    「祖先の火(星)が、我々をご覧になっている。」

    白月の満月の夜に祖先を祀るときなどの、祀りの言葉。祖先の火(星)は目上のものなので、「見る」の尊敬の補充形 lúum- で受ける。

    luuménde ausenár plíndo némes.

    読み:ルーメンデ アウセナール プリンド ネーメス。

    luum-énd-eau-sen-árplíndoném-es.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>市の札<対格><私>-<属格>

    「目付殿に、私の市の札をご覧いただきたく存じます。」

    縁商人が市の目付に札を見せるときの、上向きの依頼。命令法を使わず、尊敬の補充形 lúum- の願望法3人称で言い、目の前の相手を ausenár「目付殿」という3人称の主語にする。所有者は属格 némes で名詞の後ろに置く。

    luuménde ausenár dulfáron só.

    読み:ルーメンデ アウセナール ドゥルファーロン ソー。

    luum-énd-eau-sen-árdulfáronsó.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下ろし荷<対格>この<重性>

    「目付殿に、この下ろし荷をご覧いただきたく存じます。」

    都の大商家の手代が市の目付に頼むときの、改まった言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の相手を「目付殿」という主語として扱う。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。下ろし荷は重性なので主格と対格が同じ形で、指示詞も重性の só を使う。

    lúuma aldár áuren meiró kumbóros.

    読み:ルーマ アルダール アウレン メイロー クンボーロス。

    lúum-aaldáráur-enmeirókumbór-os.
    ご覧になる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>貢ぎ物<対格>青銅-<属格>

    「高き座は青銅の貢ぎ物をご覧になった。」

    年代記のような書き言葉の文。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。時制がないので「ご覧になる」とも「ご覧になった」とも読める。書き言葉では aldár áuren を上げ書きにする。

    snéimim, ausenár. luuménde ausenár sáindaran sé.

    読み:スネーミン、アウセナール。ルーメンデ アウセナール サインダラン セー。

    snéimim,au-sen-ár.luum-énd-eau-sen-ársáindar-ansé.
    失礼します<お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>証文-<対格>この<軽性>

    「失礼いたします、目付殿。この証文をご覧いただきたく存じます。」

    目上の人の前に進み出て、用件を切り出すときの言い方。snéimim はもとは snéim-「身をかがめる」の直説法1人称単数(私は身をかがめる)だが、定型句として固まっているので、一語のまま扱う。頭を下げながら言う。呼びかけ ausenár は読点で区切って文の終わりに添える。続く依頼は、命令法ではなく願望法3人称(上向きの話し方)になっている。

    luuménde ausenár kéumo.

    読み:ルーメンデ アウセナール ケウモ。

    luum-énd-eau-sen-árkéumo.
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>境の石<対格>

    「目付殿に、境の石をご覧いただきたく存じます。」

    崖道の下の口に立つ度量衡の碑のような、決まりを刻んで据えた石を示して、市の揉め事の裁きを願う上向きの依頼。目付はこの石の前で揉め事を裁く。命令法の代わりに願望法の3人称を使う。重性名詞 kéumo は、主格と対格が同じ形になる。

    luuménde ausenár kráunan sé.

    読み:ルーメンデ アウセナール クラウナン セー。

    luum-énd-eau-sen-árkráun-ansé
    ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>襟-<対格>この<軽性>

    「「目付殿に、この襟をご覧いただきたく存じます」」

    改まった依頼。命令法の代わりに願望法3人称を使い、相手は高めた役職名ausenárを主語に立つ。kráunanは軽性子音語幹の単数対格、指示詞sé。

解説

sén-「見る」の尊敬の補充形。目上の人が見ることを高めて言う。上向きの依頼では命令法の代わりに願望法の3人称 luuménde を使い、目の前の相手を役職名で主語に立てて「ご覧いただきたく存じます」の意味になる(luuménde ausenár plánan sé)。謙譲形は dúrel-「拝見する」。

文法

他動詞(尊敬の補充形)。願望3単 luuménde。完了語根 lúums-。ふつうの形は sén-、謙譲の形は dúrel-。

語源

sén-「見る」の尊敬の補充形。

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