小説
左の目次から話を選んでください。
ご覧になる
目上の人が見ることを高めて言う。
luuménde ausenár plánan sé.
読み:ルーメンデ アウセナール プラーナン セー。
| luum-énd-e | au-sen-ár | plán-an | sé. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 帳簿-<対格> | この<軽性> |
「目付殿に、この帳簿をご覧いただきたく存じます。」
上向きの依頼。命令法の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の相手を主語の「目付殿」として扱う。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。下向きなら sén plánan sé!、縁の市なら sén plána, ende. と言う。
lísa lisár sáindaran si lúuma ausenár.
読み:リーサ リサール サインダラン シ ルーマ アウセナール。
| lís-a | lis-ár | sáindar-an | si | lúum-a | au-sen-ár. |
| 書く-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 証文-<対格> | と | ご覧になる-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> |
「書記が証文を書き、目付殿がご覧になる。」
si で文と文を並べる。二つめの文は、同じ目的語を受けるので目的語の枠を空けてよい(1.2節)。
luuménde ilána aursáres sélvanan.
読み:ルーメンデ イラーナ アウルサーレス セルヴァナン。
| luum-énd-e | ilána | aursár-es | sélvan-an. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 祖先の星<主格> | 祖先-<属格> | セルヴァン-<対格> |
「祖先の星が、セルヴァンを見守ってくださいますように。」
祀りの席で唱える祈りの句。祖先の星は目上なので、「見る」の尊敬の補充形 lúum- を願望法で使う。強勢は -énd- に移り、3人称単数・軽性の語尾は -e になる。
lúuma aldár sé sáindaran.
読み:ルーマ アルダール セー サインダラン。
| lúum-a | aldár | sé | sáindar-an. |
| ご覧になる-<(軽いものが)> | 王 | この<軽性> | 証文-<対格> |
「この座(朕)は、証文を見た。」
王は自分を「我」と言わず、aldár sé「この座」と3人称で言う。そのため、動詞は3人称単数・軽性になり、自分の行いにも尊敬の補充形 lúum- を使う。時制がないので「見る」とも「見た」とも訳せる。
luuménde aldár áuren sáindaran sé.
読み:ルーメンデ アルダール アウレン サインダラン セー。
| luum-énd-e | aldár | áur-en | sáindar-an | sé. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 座<主格> | 高い-<〜した・〜された> | 証文-<対格> | この<軽性> |
「高き座に、この証文をご覧いただきたく存じます。」
宮廷で王に書きものを差し出すときの、上向きの依頼。命令の代わりに願望法の3人称を使い、「見る」は尊敬の補充形 lúum- にする。aldár áuren「高き座」は王の位の総称で、今の王はふつうこれだけで指す。
lúin glóira ausenár, luuménde sáindaran sé.
読み:ルーイン グロイラ アウセナール、ルーメンデ サインダラン セー。
| lúin | glóir-a | au-sen-ár, | luum-énd-e | sáindar-an | sé. |
| とき | お越しになる-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 証文-<対格> | この<軽性> |
「目付殿がお越しになりましたら、この証文をご覧いただきたく存じます。」
縁の市で、都の手代のような者が改まって言う依頼。glóir- は「来る」の尊敬の補充形。「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。後半の主語は前半と同じ目付なので、言わずに省いている。命令の代わりに願望法の3人称を使い、lúum-「見る」の尊敬の補充形を使う。
lúuma ausenár sáindaran némes.
読み:ルーマ アウセナール サインダラン ネーメス。
| lúum-a | au-sen-ár | sáindar-an | ném-es. |
| ご覧になる-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 証文-<対格> | <私>-<属格> |
「目付殿が私の証文をご覧になる。」
縁の市で、目付が証文を検めることを高めて言う直説法の文。lúum- は「見る」sén- の尊敬の補充形。名詞の ausenár は補充形を使わず、sén- に -ár と au- をつけて作る。所有者の属格 némes は名詞の後ろに置く。
luuméla aulisár nébro?
読み:ルーメーラ アウリサール ネーブロ?
| luum-él-a | au-lis-ár | nébro? |
| ご覧になる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-書く-<〜する人> | 霧<対格> |
「書記の方は、霧をご覧になったでしょうか。」
推量法を使った上向きの問い。目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法で推し量る。強勢が -él- に移るので、語根の ´ は消える。霧 nébro は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。霧期の始まりを確かめる問いとして使われる。
léimim fáron séndoi ré luuménde ausenár ó.
読み:レーミン ファーロン センドイ レー ルーメンデ アウセナール オー。
| léim-im | fáron | sénd-oi | ré | luum-énd-e | au-sen-ár | ó. |
| 置く-<私が> | 荷<対格> | ここ-<与格> | ように | ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | <3人称単数・重性> |
「「目付殿がご覧になれるよう、荷をここに置きます。」」
縁の市で荷を検めてもらうときの言い方。ré と願望法を組み合わせると目的を表す。ここでの願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしい」という意味を表す。ó は荷を受ける重性の代名詞で、主格と対格が同じ形。
sáindaran pél luuméla ausenár?
読み:サインダラン ペール ルーメーラ アウセナール?
| sáindar-an | pél | luum-él-a | au-sen-ár? |
| 証文-<対格> | どの | ご覧になる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> |
「目付殿は、どの証文をご覧になるのでしょうか。」
上向きの問い。ké は使わず、推量法で推し量る形にする。尊敬の補充形 lúum- に推量法の -él- がつくので、強勢が接尾辞に移る。疑問の名詞句 sáindaran pél は文頭に出す。
na lúuman aursárai séndo, lúin tóro nébro es orénos.
読み:ナ ルーマン アウルサーライ センド、ルーイン トーロ ネーブロ エス オレーノス。
| na | lúum-an | aursár-ai | séndo, | lúin | tór-o | nébro | es | orén-os. |
| <〜ない> | ご覧になる-<彼らが> | 祖先-<〜たちが> | この世<対格> | とき | 来る-<(重いものが)> | 霧<主格> | から | 縁-<属格> |
「縁から霧が上がってくるとき、祖先はこの世をご覧にならない。」
霧期を恐れる理由を語る言い方。ここでの séndo は話し手のいる場所ではなく、上(天)と下(干潟・地の底)のあいだにある、人の生きる「中の世界」を指す。祖先には「見る」の尊敬の補充形 lúum- を使う。祖先は数えないので、複数はひとまとまりの「方々」の意味になる。
lúuman aursárai séndo es élvares.
読み:ルーマン アウルサーライ センド エス エルヴァレス。
| lúum-an | aursár-ai | séndo | es | élvar-es. |
| ご覧になる-<彼らが> | 祖先-<〜たちが> | この世<対格> | から | 天-<属格> |
「祖先は天からこの世をご覧になる。」
祖先祀りの詞の一句。上の世界 élvar と、中の世界 séndo が対になる。祖先の行いには尊敬の補充形 lúum- を使う。séndo は重性なので、対格も主格と同じ形になる。
ésa ómbra lúumen aursárar.
読み:エーサ オンブラ ルーメン アウルサーラル。
| és-a | ómbra | lúum-en | aursár-ar. |
| いる-<(軽いものが)> | すべて<主格> | ご覧になる-<〜した・〜された> | 祖先-<〜らの> |
「すべては、ご先祖さまがご覧になっている。」
祖先祀りや戒めの場で使う、改まった言い方。「見る」の尊敬の補充形 lúum- の分詞に、行為者を表す複数属格 aursárar を添えている。祖先は数えないので、複数はひとまとまりの「方々」を表す。
luuménde ausenár ombár fáronul.
読み:ルーメンデ アウセナール オンバール ファーロヌル。
| luum-énd-e | au-sen-ár | ombár | fáron-ul. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 十 | 荷-<〜たちを> |
「目付殿に、十の荷をお検めいただきたく存じます。」
縁の市で、都の手代が目付に頼むときの改まった言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使う。lúum- は「見る」の尊敬の補充形で、強勢が -énd- に移るので語根の ´ は消える。数えているのは目上の人ではなく荷なので、数詞を使ってよい。
drénim es orénos, ré luuménde ausenár sáindaran sé.
読み:ドレーニン エス オレーノス、レー ルーメンデ アウセナール サインダラン セー。
| drén-im | es | orén-os, | ré | luum-énd-e | au-sen-ár | sáindar-an | sé. |
| 伺う-<私が> | から | 縁-<属格> | <〜と(節)> | ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 証文-<対格> | この<軽性> |
「目付殿にこの証文をご覧いただきたく、縁から伺いました。」
役所に用事で出向き、来た目的を述べるときの決まった言い方。時制の形がないので、drénim は「伺う」とも「伺った」とも訳せる。目的を表す ré の節では願望法を使う。その中でも、目上の人は職名に au- をつけた3人称で主語にし、「見る」の尊敬の補充形 lúum- を使う。
luuménde aurél kumbór ámbel só.
読み:ルーメンデ アウレール クンボール アンベル ソー。
| luum-énd-e | aurél | kumbór | ámbel | só. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | あの方<主格> | 青銅<対格> | 金色の | この<重性> |
「あの方に、この金色の青銅をご覧いただきたく存じます。」
上向きの依頼で、尊敬の補充形 lúum- の願望法を使う。青銅 kumbór は金属なので重性で、指示詞も重性の só になる。鋳物師の家の使いが器を差し出すような改まった場面の言い方。
lúin ésa snélo élvares dréum, lúuman aursárai némoran.
読み:ルーイン エーサ スネーロ エルヴァレス ドレウン、ルーマン アウルサーライ ネーモラン。
| lúin | és-a | snélo | élvar-es | dréum, | lúum-an | aurs-ár-ai | némor-an. |
| とき | いる-<(軽いものが)> | 天の屋根<主格> | 天-<属格> | 黒い | ご覧になる-<彼らが> | 昇る<〜し終えた>-<〜する人>-<〜たちが> | <我々>-<対格> |
「天の屋根が黒いときも、祖先は我々をご覧になっている。」
雨期に星が見えなくても不安がらない理由を説く、信仰の言い方。雲は上の層に属するので、祖先は屋根の上から変わらず下界を見ていると考えられている。snélo は重性の語形だが、この意味では一致が軽性になる(ésa)。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。
luuménde ausenár símbo só.
読み:ルーメンデ アウセナール シンボ ソー。
| luum-énd-e | au-senár | símbo | só. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-目付 | 印<対格> | この<重性> |
「目付殿に、この印をご覧いただきたく存じます。」
市で、手代などが目付にじかに頼むときの上向きの話し方。目の前の相手を2人称で呼ばず、ausenár「目付殿」を3人称の主語にして、願望法で言う。símbo「印」は重性なので、対格は主格と同じ形で、指示詞も só になる。
lúuma elþá aursáres némoran.
読み:ルーマ エルサー アウルサーレス ネーモラン。
| lúum-a | elþá | aursár-es | némor-an. |
| ご覧になる-<(軽いものが)> | 火<主格> | 祖先-<属格> | <我々>-<対格> |
「祖先の火(星)が、我々をご覧になっている。」
白月の満月の夜に祖先を祀るときなどの、祀りの言葉。祖先の火(星)は目上のものなので、「見る」の尊敬の補充形 lúum- で受ける。
luuménde ausenár plíndo némes.
読み:ルーメンデ アウセナール プリンド ネーメス。
| luum-énd-e | au-sen-ár | plíndo | ném-es. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 市の札<対格> | <私>-<属格> |
「目付殿に、私の市の札をご覧いただきたく存じます。」
縁商人が市の目付に札を見せるときの、上向きの依頼。命令法を使わず、尊敬の補充形 lúum- の願望法3人称で言い、目の前の相手を ausenár「目付殿」という3人称の主語にする。所有者は属格 némes で名詞の後ろに置く。
luuménde ausenár dulfáron só.
読み:ルーメンデ アウセナール ドゥルファーロン ソー。
| luum-énd-e | au-sen-ár | dulfáron | só. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 下ろし荷<対格> | この<重性> |
「目付殿に、この下ろし荷をご覧いただきたく存じます。」
都の大商家の手代が市の目付に頼むときの、改まった言い方。命令の代わりに願望法の3人称を使い、目の前の相手を「目付殿」という主語として扱う。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。下ろし荷は重性なので主格と対格が同じ形で、指示詞も重性の só を使う。
lúuma aldár áuren meiró kumbóros.
読み:ルーマ アルダール アウレン メイロー クンボーロス。
| lúum-a | aldár | áur-en | meiró | kumbór-os. |
| ご覧になる-<(軽いものが)> | 座<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 貢ぎ物<対格> | 青銅-<属格> |
「高き座は青銅の貢ぎ物をご覧になった。」
年代記のような書き言葉の文。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。時制がないので「ご覧になる」とも「ご覧になった」とも読める。書き言葉では aldár áuren を上げ書きにする。
snéimim, ausenár. luuménde ausenár sáindaran sé.
読み:スネーミン、アウセナール。ルーメンデ アウセナール サインダラン セー。
| snéimim, | au-sen-ár. | luum-énd-e | au-sen-ár | sáindar-an | sé. |
| 失礼します | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 証文-<対格> | この<軽性> |
「失礼いたします、目付殿。この証文をご覧いただきたく存じます。」
目上の人の前に進み出て、用件を切り出すときの言い方。snéimim はもとは snéim-「身をかがめる」の直説法1人称単数(私は身をかがめる)だが、定型句として固まっているので、一語のまま扱う。頭を下げながら言う。呼びかけ ausenár は読点で区切って文の終わりに添える。続く依頼は、命令法ではなく願望法3人称(上向きの話し方)になっている。
luuménde ausenár kéumo.
読み:ルーメンデ アウセナール ケウモ。
| luum-énd-e | au-sen-ár | kéumo. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 境の石<対格> |
「目付殿に、境の石をご覧いただきたく存じます。」
崖道の下の口に立つ度量衡の碑のような、決まりを刻んで据えた石を示して、市の揉め事の裁きを願う上向きの依頼。目付はこの石の前で揉め事を裁く。命令法の代わりに願望法の3人称を使う。重性名詞 kéumo は、主格と対格が同じ形になる。
luuménde ausenár kráunan sé.
読み:ルーメンデ アウセナール クラウナン セー。
| luum-énd-e | au-sen-ár | kráun-an | sé |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-見る-<〜する人> | 襟-<対格> | この<軽性> |
「「目付殿に、この襟をご覧いただきたく存じます」」
改まった依頼。命令法の代わりに願望法3人称を使い、相手は高めた役職名ausenárを主語に立つ。kráunanは軽性子音語幹の単数対格、指示詞sé。
sén-「見る」の尊敬の補充形。目上の人が見ることを高めて言う。上向きの依頼では命令法の代わりに願望法の3人称 luuménde を使い、目の前の相手を役職名で主語に立てて「ご覧いただきたく存じます」の意味になる(luuménde ausenár plánan sé)。謙譲形は dúrel-「拝見する」。
他動詞(尊敬の補充形)。願望3単 luuménde。完了語根 lúums-。ふつうの形は sén-、謙譲の形は dúrel-。
sén-「見る」の尊敬の補充形。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。