小説
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税
倉の司が炉ごとに取り立てる雑穀の税。
meirésan hóumul meiró aldárei áurenei.
読み:メイレーサン ホームル メイロー アルダーレイ アウレネイ。
| meir-és-an | hóum-ul | meiró | aldár-ei | áur-en-ei. |
| 与える-<〜すべし>-<彼らが> | 世帯-<〜たちが> | 税<対格> | 座-<与格> | 昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格> |
「世帯(炉)はそれぞれ、高き座に税を納めるべし。」
法典の文体。当為法の3人称複数で義務を定める。税を負うのは個人ではなく炉(世帯)で、主語は重性の複数主格 hóumul。méir-「与える」は、ここでは「納める」の意味。受け手の aldár áuren「高き座」は与格で、分詞も軽性の与格 -ei で一致する。
meirésan houmárai meiró tambóros brándalei.
読み:メイレーサン ホウマーライ メイロー タンボーロス ブランダレイ。
| meir-és-an | houmár-ai | meiró | tambór-os | brándal-ei. |
| 与える-<〜すべし>-<彼らが> | 世帯主-<〜たちが> | 税<対格> | 雑穀-<属格> | 司-<与格> |
「世帯主は、雑穀の税を司に納めるべし。」
法典の条文の文体。当為法 -és- で「〜すべし」を表す。強勢が接尾辞に移るので、語根 méir- の ´ は消える。受け手の司は与格 -ei で表す。
táulo kórvo meiró.
読み:タウロ コルヴォ メイロー。
| tául-o | kórvo | meiró |
| 取る-<(重いものが)> | 倉の司<主格> | 税<対格> |
「倉の司が税を取り立てる。」
kórvo は、雑穀の税と倉、度量衡を受け持つ「倉の司」を略して言うことがある。役所であって人ではないので重性のまま一致させ、動詞は -o をとる。乾風期の前半に、干し上げた雑穀から税を取る。
vándan lisárai meiró tambóros.
読み:ヴァンダン リサーライ メイロー タンボーロス。
| vánd-an | lis-ár-ai | meiró | tambór-os. |
| 量る-<彼らが> | 書く-<〜する人>-<〜たちが> | 税<対格> | 雑穀-<属格> |
「書記たちが雑穀の税を量る。」
乾風期の前半、倉の司が雑穀の税を取り立てる場面の文。meiró は méir-「与える」に重いものを表す -ó がついた語で、もとは「差し出されるもの」の意味。重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。何の税かは、属格を後ろに置いて表す。
ké méirses meiró? méirsim.
読み:ケー メールセス メイロー?メールシン。
| ké | méirs-es | meiró? | méirs-im. |
| <〜か> | 与える<〜し終えた>-<あなたが> | 税<対格> | 与える<〜し終えた>-<私が> |
「「税は納めたか?」「納めた。」」
村の者どうしのくだけたやりとり。二人の発話を一つにまとめている。méir- は二重母音の語根なので、完了相は -s- を足して méirs- にする。高原語には「はい」にあたる語がないので、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返して答える。
貢ぎ物
氏族が王に納める産物。
duméiran kelárai meiró pelsós aldárei áurenei.
読み:ドゥメーラン ケラーライ メイロー ペルソース アルダーレイ アウレネイ。
| du-méir-an | kel-ár-ai | meiró | pels-ós | aldár-ei | áur-en-ei. |
| <〜させていただく>-与える-<彼らが> | 伐る-<〜する人>-<〜たちが> | 貢ぎ物<対格> | 樹脂-<属格> | 座-<与格> | 昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格> |
「樵たちは、高き座に樹脂の貢ぎ物を献上する。」
森の氏族が王に産物を納めることを述べる文。差し出す側を低める謙譲の du- を動詞につけ、受け手の「高き座」は与格で表す。分詞 áurenei は aldárei(軽性・単数・与格)に一致する。同じ meiró でも、受け手が王なら「貢ぎ物」、倉なら「税」と訳し分ける。
lúuma aldár áuren meiró kumbóros.
読み:ルーマ アルダール アウレン メイロー クンボーロス。
| lúum-a | aldár | áur-en | meiró | kumbór-os. |
| ご覧になる-<(軽いものが)> | 座<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 貢ぎ物<対格> | 青銅-<属格> |
「高き座は青銅の貢ぎ物をご覧になった。」
年代記のような書き言葉の文。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。時制がないので「ご覧になる」とも「ご覧になった」とも読める。書き言葉では aldár áuren を上げ書きにする。
倉の司が取り立てる税。おもに雑穀で納め、乾風期の前半、脱穀のあとに取り立てる。税は人ではなく炉(世帯)ごとにかける。大きな森の氏族が納める硬木や毛皮などの貢ぎ物もこの語で言う。
重性・o語幹(④型)。属 meirós、複 meirúl。
méir-「与える」+もの名詞の接尾辞 -ó。「差し出すもの」の意味。
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